第35回 清峰が悲願達成したが、伝統の海星に長崎日大、波佐見、佐世保実が追う(長崎県)2016年12月04日

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【目次】
[1]長崎の高校野球構図の変化
[2]強豪・海星の誕生
[3]突如現れた清峰の大躍進

 日本の歴史をたどれば、鎖国政策をしていた江戸時代で唯一海外の新しい文化を取り入れることを許されていたのが長崎だった。そういう意味では、進取の気性に富むというか、新しいものを取り入れることには抵抗のない地域であるというとらえ方もできるだろう。だから、海外スポーツである野球もいち早く普及していたかというとそうでもない。もっとも、文化の受け入れ口がオランダなのだから、野球とはあまり関係ないということだろうか。

長崎の高校野球構図の変化

長崎商応援団

 長崎の高校野球はどちらかというと立ち遅れていた。戦前、ほとんど実績はなく、わずかに長崎中(現長崎西)と長崎商がそれぞれ甲子園出場を果たしてはいるものの、これといった成績を残しているわけでもない。

 戦後になっても同じような状況は続き、甲子園の結果だけでいえば、わずかに1952(昭和27)年に長崎商ベスト8、ベスト4に残ったこともあるが、それ以外は苦戦続きだ。そして、そこまでは公立校がすべてだった。

 そんな長崎の高校野球構図が変わってきたのは、県勢としては初めての私立として甲子園に出た長崎南山59年春に杉町 攻投手(西鉄)で突発的にベスト4に進出してからである。

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長崎商 【高校別データ】
長崎南山 【高校別データ】
長崎西 【高校別データ】
長崎日大 【高校別データ】
長崎北陽台 【高校別データ】
波佐見 【高校別データ】

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プロフィール

手束仁
手束 仁
  • 生年月日:1956年
  • 出身地:愛知県
  • ■ 経歴
     愛知県知多市出身。半田高→國學院大81年卒。大映映像事業部など映像会社で、映画・ビデオなどの販売促進、営業等を経て、編集プロダクションに10年勤務後独立。
     99年に『熱中!甲子園』(双葉社)を仕掛け、を刊行。同年に『都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社・刊)で本格的にスポーツ作家としてデビュー。99年12月に、『アンチ巨人!快楽読本』(双葉社)を企画編集・執筆。その後、『ふたりの勇気~東京六大学野球女子投手誕生物語』、『高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)などを相次いで刊行。さらに話題作となった『甲子園出場を目指すならコノ高校)』(駿台曜曜社)、『野球県民性』(祥伝社新書)、『プロ野球にとって正義とは何か』、『プロ野球「黄金世代」読本』、『プロ野球「悪党」読本』(いずれもイースト・プレス)などを刊行。
     さらには『高校野球のマネー事情』、『スポーツ(芸能文化)名言』シリーズ(日刊スポーツ出版社)、『球国愛知のプライド~高校野球ストーリー』などがある。
     2015年には高校野球史を追いかけながら、大会歌の誕生の背景を負った『ああ栄冠は君に輝く~大会歌誕生秘話・加賀大介物語』(双葉社)を刊行し18年には映画化された。

     スポーツをフィルターとして、指導者の思いや学校のあり方など奥底にあるものを追求するという姿勢を原点としている。そんな思いに基づいて、「高校生スポーツ新聞」特派記者としても契約。講演なども國學院大學で「現代スポーツ論」、立正大で「スポーツ法」、専修大学で「スポーツジャーナリズム論」などの特別講師。モノカキとしてのスポーツ論などを展開。
     その他には、社会現象にも敏感に、『人生の達人になる!徒然草』(メディア・ポート)、『かつて、日本に旧制高等学校があった』(蜜書房)なども刊行。文学と社会風俗、学校と教育現場などへの問題提起や、時代と文化現象などを独自の視点で見つめていく。 そうした中で、2012年に電子メディア展開も含めた、メディアミックスの会社として株式会社ジャスト・プランニングを設立。新たなメディアコンテンツを生み出していくものとして新たな境地を目指している。
  • ■ 著書
    都立城東高校甲子園出場物語~夢の実現』(三修社) 
    甲子園への助走~少年野球の世界は、今』(オーシャンライフ社)
    高校野球47の楽しみ方~野球地図と県民性』(三修社)

    話題作となった
    甲子園出場を目指すならコノ高校(増補改訂)』(駿台曜曜社)
    スポーツ進学するならコノ高校
    東京六大学野球女子投手誕生物語~ふたりの勇気』(三修社)
    三度のメシより高校野球』(駿台曜曜社)
    スポーツライターを目指す人たちへ~江夏の21球の盲点』(メディア・ポート)
    高校野球に学ぶ「流れ力」』(サンマーク出版)
    野球県民性』(祥伝社新書)
    野球スコアつけ方と分析』(西東社)
    流れの正体~もっと野球が好きになる』(日刊スポーツ出版社)NEW!
  • ■ 野球に限らずスポーツのあり方に対する思いは熱い。年間の野球試合観戦数は300試合に及ぶ。高校ラグビーやバレーボール、サッカーなども試合会場には積極的に顔を出すなど、スポーツに関しては、徹底した現場主義をモットーとしている。
  • ■ 手束仁 Official HP:熱中!甲子園
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