第24回 私学4強がそれぞれの力を示すも、微妙に勢力構図の変化し混戦の様相(愛知県)2016年05月15日

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【目次】
[1]「甲子園で勝つよりも愛知県で勝つ方が難しい」と言われた戦前の愛知野球
[2]「市内私学5強」の時代から現在の勢力地図へ

 高校野球ファンの間で、一番の名門校はどこだろうかという議論はしばしなされることがある。もちろん、この議論には様々な意見もあるだろうが、戦前からの実績を含めて通算すればやはり中京大中京ということになるだろう。

「甲子園で勝つよりも愛知県で勝つ方が難しい」と言われた戦前の愛知野球

甲子園優勝の原動力となった堂林翔太投手

 中京商として多くの不滅の記録や歴史を作ってきたが、春夏連覇を果たした翌年の1967年に中京高と校名変更している。さらに現在の校名、中京大中京という呼び名となったのは1995年。

 中京商時代に春夏合わせて10回の全国優勝を果たしていたのだが、その後、やや低迷時代もあった。それでも、97年春には新しい校名で準優勝を果たして、ようやく全国のファンに認知させることができた。そして、09年には堂林 翔太(広島)投手らを擁して夏7回目の全国制覇を果たした。なんと、43年ぶりのこととなった。

 ユニホームも、伝統の立て襟に活字体のデザイン文字から代わって、胸に筆記体で「Chukyo」と書かれているようになったが、2000年を超えて以降、甲子園に安定して出場をするようになって、このユニホームもすっかり定着してきた。

 いずれにしても、甲子園通算133勝46敗という数字は勝利数で2位のPL学園に37勝差をつけており圧倒的だ。全国制覇11回という数字も全国一である。この数字だけでも、やはり中京大中京が全国一の名門校といっていいであろう。学校には、その実績を示すかのように「栄光室」という部屋があり、優勝旗や代表旗のレプリカなどが所狭しと陳列されている。校名変更から、学校の共学化などの影響もあって、一時的な低迷期もあったが、やはり「天下の中京」は健在である。

 また、中京大中京の浮き沈みを横目にしながら東邦愛工大名電享栄といったところがしのぎを削ってきていたのが愛知県の勢力構図だ。

 戦前の愛知県は最初、愛知一中(現旭丘)がリードして愛知四中(現時習館)と競っていた感があった。ところが、昭和に入り中京商の台頭で、東邦商、享栄商愛知商の4校が“愛知の4商”と呼ばれるようになった。県内だけではなく、東海地区はもとより全国でも恐れられた。中京商が31年から夏不滅の3連覇を達成し、38年春中京商1対0東邦商、41年に東邦商5対2一宮中と二度も甲子園で愛知県同士の決勝を戦ったこともあった。まさに、「甲子園で勝つよりも愛知県で勝つ方が難しい」とまで言われた時代である。

 戦後になると、さすがにそこまでのことはなくなったが、それでも野球王国愛知という立場は変わりなかった。ところが、その一つのピリオドとなったのが、66年の中京商の春夏連覇と翌年の校名変更だったという気もする。

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