Column

明るく元気な女子マネージャー1期生!大産大附(大阪)

2019.06.09

 昭和23年に創部された歴史ある大産大附野球部。2005年には選抜[stadium]甲子園[/stadium]に初出場を果たしている。2017年12月1日からは、卒業生で元プロ野球選手、ソフトバンク時代には2009年ベストナインを獲得した田上秀則氏が監督として率いている大産大附野球部。そんな野球部を日頃支えているマネージャーにお話を伺った。

野球が大好き!お互いに支え合い奮闘するマネージャー


松田結菜さん(大産大附マネージャー)

 大産大附野球部は、今年初めて女子マネージャーの入部を募集。体験入部等を経て、マネージャーとして活動をしているのが、松田結菜さんと秋山杏奈さんの2名。

 松田さんは中学時代バスケットボール部に所属。3歳上のお兄さんが同じく大阪府の強豪校である東海大仰星野球部出身ということもあり、大の野球好きでよく大阪の高校野球を観に行ったという。
秋山さんは、小学校6年間少年野球のチームに所属しており、野球少年ならぬ野球少女だったようだ。中学時代はバトミントン部に所属するも、中学3年生の頃から、野球部のマネージャーを志していたという。

 大産大附マネージャーの主な仕事は、補食時の皿洗い、監督室などの掃除、来客対応、スコアブックの記入が中心である。絆創膏とティッシュは2人の必須アイテムだ。

 松田さんは「選手の表情を見ながらどうすればいいか考えながら行動すること。」秋山さんは「でしゃばり過ぎず、影で選手をサポートする事。」をマネージャーとして日頃から心掛けているという。

 松田さん秋山さん共に、ちょっとした自慢エピソードがある。
 松田さんは、「秋山さんがインフルエンザで休んでいる時、私1人で仕事をしていて、選手から感謝されたこと。」秋山さんは、「松田さんが遠征に行っていて不在の時、私1人で仕事した際に、コーチから「完璧やな」と言われたのが嬉しかった。」と話した。マネージャーどちらかが不在の際でもカバーしあえる、選手だけでなくマネージャー同士の絆も深いようだ。

 さらに松田さんは、道具部屋が室内練習場の人工芝などで汚れていたのを綺麗に掃除した際に、ミーティングで監督さんから「マネージャーありがとう。」という言葉をかけられ、その後も選手の皆さんから「ありがとう。」と声をかけてもらった事が嬉しかったという。

 ここからは田上監督、吉見キャプテンも含め4名にお話を伺いました!

[page_break: 支えられる側から支える側へ]

支えられる側から支える側へ


松田結菜さん、秋山杏奈さん(大産大附マネージャー)

 松田さんも秋山さんも中学時代運動部で選手として活動してきた。2人とも今まで支えられる側から、高校で野球部のマネージャーとなり、支える側になったことで、いつもより考えて行動するようになるなど、自分自身に変化がみられた。

 マネージャーの活動について日頃から感じる想いを伺った。

 松田さん「とても意欲的に取り組めています。中学では、その場の雰囲気でバスケットボール部に入部してしまい、練習もきつかったのであまり楽しい記憶がありません。ですが、本当に私は野球が大好きなので、今では1日1日が楽しいです。」
 秋山さん「とにかく念願だったマネージャーになれて楽しいです。入学時に、硬式野球部が女子マネージャーを募集するということを聞いて本当に嬉しくて、今も楽しくやれています!」

 2人ともマネージャーになれた喜びを噛みしめながら1日1日充実した日々を送っているようだ。

 田上監督、吉見キャプテンもマネージャーの働きぶりについて、
 吉見 良磨主将 「これまで1年生が行っていた仕事を、マネージャーがやってくれるおかげで、1年生達の練習時間もこれから増えると思います。本当に助かっています。」

 田上 秀則監督 「本当に助かっています。今まで選手達が行っていた雑用を彼女達が全てやってくれていますから。常に選手たちに言い続けているのはそういうことに感謝して行動する事です。マネージャーは本当に大きな存在です。」
とのコメントを頂いた。

 取材中も松田さん、秋山さん共に2人とも明るく、部員が多い中でもしっかりと仕事をこなしていける雰囲気であった。大産大附の選手達に加えて、女子マネージャー1期生の2人も見逃せない!

文=編集部

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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