Column

9人いるからこその個性で全力サポート!遠軽(北海道)頑張るマネージャー!

2019.06.05

 2013年には21世紀枠として選抜出場を果たした遠軽野球部。初めて夏の[stadium]甲子園[/stadium]を目指す遠軽野球部を支えるマネージャー達に日頃の活動についてお話を伺った。

遠軽を支える9人の個性豊かなマネージャー達!


遠軽野球部マネージャー

 遠軽野球部52名の部員達を支えるマネージャーは女子マネージャー8名、男子マネージャー1名。中木優作くん(3年生)、成田音さん(3年生)、福田栞李さん(3年生)、藤原杏香さん(3年生)、渡邊愛理さん(2年生)、紺野莉子さん(2年生)、長谷南美さん(1年生)、川上夏海さん(1年生)、鈴木里歩さん(1年生)の計9名である。

 遠軽野球部のマネージャー達が他校のマネージャーに負けないポイントは、9人いるからこその個性豊かで元気な所。

 マネージャー達の主な仕事は飲み物作り、試合運営、ボールの管理、来客の対応、洗濯、環境整備、練習の補助、アイシング作り、補食作りなど非常に様々。マネージャー達は、選手がのびのびと練習が出来るように視野を広くしてサポートすることを心掛けている。
 ちなみに、マネージャー達の作る補食は二色丼や焼きうどんなどもある。これが野球部の部員達には大好評なのだ。

 補食作り以外にも変わった活動がある。マネージャー達は冬の間、雪かきに追われる。これは雪が多く積もる北海道ならではだ。さらには、冬練習の時、どんなに吹雪だろうと選手達が行う12km走に、マネージャーも伴走するのだ。これは非常に珍しいことではないだろうか。マネージャーが12km走に伴走する事は、選手達にとって心の支えになっている。

 遠軽野球部マネージャーのおすすめグッズは、なんと「焼酎のボトル」。果たして何に使うのか?と思ったのは言うまでもない。水道が遠くにあるため、4リットルのボトルの中に水を常備。「何にでも使えて便利です!」と遠軽野球部ではマストアイテムなようだ。

 そんな様々な活動をこなす中でも、周りから感謝を伝えられた時、試合に勝利した時にはやりがいを感じるという。

 1番楽しいと感じる瞬間を伺うと、「毎日楽しいです!」と話し「その中でも試合の応援が1番ですね。また、先生方、部員やマネージャー同士の他愛のない会話も楽しいです。」と続けた。

 チームを常に1番近くで見ているマネージャー達が、特に印象に残っている試合がある。

 2018年6月29日に北見市東稜公園野球場で行われた、第100回記念大会北北海道大会初戦、網走南ヶ丘戦である。3回裏に網走南ヶ丘に先制点を許し1対0とすると、そこから両者無得点のまま迎えた9回表、遠軽は同点のチャンスをつくるも、それをものにする事が出来ず敗戦。初戦、さらには接戦だったこともあり、部員達を含めマネージャー達も悔しい思いをしたに違いない。この試合で引退していった先輩達については「後輩を気にかけてくれる優しい先輩達で、とても頼もしい先輩達でした。」と振り返った。

 ここからは福田栞李さん(3年生)にお話を伺いました!

[page_break: 全力サポート!チーム浅野を盛り上げる!]

全力サポート!チーム浅野を盛り上げる!


ボールを磨く遠軽野球部マネージャー

 福田さんは中学時代、吹奏楽部に所属。遠軽野球部のマネージャーになったきっかけは、遠軽野球部の当時3年生だったマネージャーに誘われた事、そして福田さん自身が野球が好きで、マネージャーに憧れていたという事もあった。

 「もしもマネージャーになっていなかったら、周りに気を配る事はもちろん、礼儀知らずのだらしない大人になっていたかもしれません。」と話した福田さん。マネージャーという活動を通して、礼儀やマナーについてはすごく変化があった。また、特に周りに気を遣って行動をする事が出来るようになったという。

 マネージャーの活動をしている中での自慢エピソードは、3年生のマネージャー達は、アナウンスとスピードガンの記録を同時に行える事。そしてやはり選手達からお礼を言われたり、また、地域の方々から応援の言葉を頂いた時には、嬉しい気持ちになるようだ。

 しかしそんな福田さんでも、ミスをし続けてしまった時には「あの時なんで気付かなかったんだろう。」と後悔したり挫折しそうになる事も。

 それでも、選手達にとってマネージャーはかけがえのない存在である事に変わりはない。福田さんは、選手から言われた忘れられない言葉がある。
「マネージャーが頑張っている姿を俺達は見ているから。いないと困るよ。」
選手の為に、チームの為に活動しているマネージャーにとってこれ以上ない言葉だろう。

 吉田都晴選手(3年生)も、「マネージャーはチームの1本の柱です。」と話してくれた。

 福田さんにとってマネージャーとは「チームの縁の下の力持ち」だという。
さらに、「選手達や先生に頼りにされるマネージャーになり、かけがえのない存在になりたいです。」と語った。

 最後にマネージャー達から選手へ向けて「みんなが試合で勝ち進めるよう、マネージャー一同全力でサポートします。チームの 一体となって、チーム浅野を盛り上げていこう!」とコメントを頂いた。

 北北海道を勝ち抜き、初めて夏の[stadium]甲子園[/stadium]を目指す遠軽野球部。着実に[stadium]甲子園[/stadium]に近づいている遠軽野球部とチームを支えるマネージャー達の仕事ぶりにも注目である。

文=編集部

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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