2013年には21世紀枠として選抜出場を果たした遠軽野球部。初めて夏の甲子園を目指す遠軽野球部を支えるマネージャー達に日頃の活動についてお話を伺った。
遠軽を支える9人の個性豊かなマネージャー達!

遠軽野球部マネージャー
遠軽野球部52名の部員達を支えるマネージャーは女子マネージャー8名、男子マネージャー1名。中木優作くん(3年生)、成田音さん(3年生)、福田栞李さん(3年生)、藤原杏香さん(3年生)、渡邊愛理さん(2年生)、紺野莉子さん(2年生)、長谷南美さん(1年生)、川上夏海さん(1年生)、鈴木里歩さん(1年生)の計9名である。
遠軽野球部のマネージャー達が他校のマネージャーに負けないポイントは、9人いるからこその個性豊かで元気な所。
マネージャー達の主な仕事は飲み物作り、試合運営、ボールの管理、来客の対応、洗濯、環境整備、練習の補助、アイシング作り、補食作りなど非常に様々。マネージャー達は、選手がのびのびと練習が出来るように視野を広くしてサポートすることを心掛けている。
ちなみに、マネージャー達の作る補食は二色丼や焼きうどんなどもある。これが野球部の部員達には大好評なのだ。
補食作り以外にも変わった活動がある。マネージャー達は冬の間、雪かきに追われる。これは雪が多く積もる北海道ならではだ。さらには、冬練習の時、どんなに吹雪だろうと選手達が行う12km走に、マネージャーも伴走するのだ。これは非常に珍しいことではないだろうか。マネージャーが12km走に伴走する事は、選手達にとって心の支えになっている。
遠軽野球部マネージャーのおすすめグッズは、なんと「焼酎のボトル」。果たして何に使うのか?と思ったのは言うまでもない。水道が遠くにあるため、4リットルのボトルの中に水を常備。「何にでも使えて便利です!」と遠軽野球部ではマストアイテムなようだ。
そんな様々な活動をこなす中でも、周りから感謝を伝えられた時、試合に勝利した時にはやりがいを感じるという。
1番楽しいと感じる瞬間を伺うと、「毎日楽しいです!」と話し「その中でも試合の応援が1番ですね。また、先生方、部員やマネージャー同士の他愛のない会話も楽しいです。」と続けた。
チームを常に1番近くで見ているマネージャー達が、特に印象に残っている試合がある。
2018年6月29日に北見市東稜公園野球場で行われた、第100回記念大会北北海道大会初戦、網走南ヶ丘戦である。3回裏に網走南ヶ丘に先制点を許し1対0とすると、そこから両者無得点のまま迎えた9回表、遠軽は同点のチャンスをつくるも、それをものにする事が出来ず敗戦。初戦、さらには接戦だったこともあり、部員達を含めマネージャー達も悔しい思いをしたに違いない。この試合で引退していった先輩達については「後輩を気にかけてくれる優しい先輩達で、とても頼もしい先輩達でした。」と振り返った。
ここからは福田栞李さん(3年生)にお話を伺いました!