Column

選手とともに伸び盛りの6人のマネージャーたち 検見川(千葉)

2019.02.17

 千葉市美浜区に位置する検見川高校。2017年には春夏連続で千葉ベスト4入りするなど、千葉県内でも上位に勝ち進む県立校だ。日々選手の練習をサポートするマネージャーさんは6名いる。彼女たちは日々どんな思いで活動しているのだろうか。彼女たちの思いに迫る!

選手が伸び伸びと練習できる環境作りを!


マシーンにボールを入れる池田 瞳さん

 検見川高校のマネージャーさんは伊藤圭織さん(2年)、松原美光さん(2年)、古谷千聡さん(2年)、池田瞳さん(2年)、伊藤百々香さん(1年)、鈴木御和子さん(1年)の6名だ。

 普段の活動はジャグ作り、アイシング作り、ネット張り、マシーンの球出し、トス上げ、ノックのボール渡し、ボール拾い、環境整備など。練習試合での昼食作りは一風変わった活動だという。他の高校のマネージャーには体力・筋力は負けていないと話す。

 マネージャー活動で一番楽しい時間は、投内連携のボール渡しの時間で1番近くで選手の練習姿を見ることができるからだと話す。選手が伸び伸びと練習できる環境をつくることを日頃から心がけていて、感謝の言葉を言われたときにやりがいを感じる。

 おすすめのマネージャーグッズは監督さんからいただいた手袋だそう。身体はもちろん、心もあたたまるプレゼントだと感じた。
マネージャーあるあるを聞くと、LINEの機能のフル活用とダチョウ倶楽部と答えてくれた。

 何かをするときにゆずり合って「どうぞどうぞ」となる事を指しているのではないかと思った。こんなところから彼女たちの仲の良さが伺える。

 思わず選手にキュンとしてしまう仕草はありますかと尋ねると、服を着替える時に見える筋肉だという。

 思い出に残っている試合を尋ねると、8月21日に[stadium]青葉の森球場[/stadium]で行われた、秋の大会の1回戦、対若松戦だという。

 この試合は、11対1の6回コールドゲームになり、勝利をする事が出来た試合だ。

 初めての公式戦でヒットがよく出て勝てたことが嬉しかったと彼女たちは語る。

 昨年の夏の大会では、7月16日[stadium]県野球場[/stadium]での木更津総合戦が最も記憶に残っている。強豪チーム相手でも最後まで諦めずに戦い続ける姿がかっこよかったと話す。そんな諦めないプレーを見せてくれた3年生は頼れる存在だったと語る。

 日々練習に取り組む選手へ「悔いのないように最後まで一緒に頑張ろう!!!」とメッセージをくれた。

[page_break: ツッコミをしあえるマネージャー同士の仲の良さ]

ツッコミをしあえるマネージャー同士の仲の良さ


左から伊藤百々花さん、伊藤 圭織さん、古谷 千聡さん、松原 美光さん、池田 瞳さん、鈴木 御和子さん

 さらにマネージャーになるきっかけやここまでのマネージャー生活を振り返って成長したことについて、それぞれのマネージャーに語ってもらった。

 まず1年生の鈴木さんにマネージャーになったきっかけを伺うと、「他の部活より一生懸命な印象に惹かれてマネージャーになりました。ずっと憧れだった存在になれて今はとても嬉しいです!」と笑顔を見せる。

 また池田さんはマネージャー活動をしている上で嬉しかった事について、監督や他校の監督からよく働く、周りが見えるマネージャーと褒められたことだという。大変なこともやってきて良かったと思えたそうだ。

 伊藤圭織さんは、監督から「変わったと思うよ」と言われたことや、先輩マネージャーさんから「アナウンス上手くなったね!」と言われたことがとても心に残っている。

 挫折した経験はありますかという質問に、古谷さんは「特にないです。」と回答すると、池田さんが「いや、ないんかーいっ!」とツッコミを入れる。日頃の仲のいいやりとりが目に見えるように伝わってくる。

 そんな彼女たちは部員からクリスマスプレゼントにディズニーのチケットを貰ったことがあり、自慢のエピソードだと話してくれた。

 中学時代、バドミントン部だった松原さんは、マネージャーという活動を通じて、自分のことで精一杯だった中学生の頃に比べて周りを見て行動できるようになったり、正しい敬語が使えるようになったり、行動が素早くなり自分が変わったと語る。

 伊藤百々香さんは、先輩マネージャーさんのように、細かいところまで気遣い行動し、部員や先生方から頼って貰える。安心して仕事を任せられるマネージャーになりたいと話してくれた。

 もしマネージャーをしていなかったら、もっと華やかでかわいらしい女の子になっていたと思うと話してくれた彼女たちだが、マネージャーは一言で言うとどんな存在かと尋ねると「Mother」と回答してくれた。

 選手にとってマネージャーは、「常にチームのために動いてくれているので部員が何不自由なく野球に集中できています。とても頼もしく尊敬できる存在です。」と小見山 颯生主将が話してくれたように欠かせない存在であり、大事なチームの一員なのである。

 明るくとても仲の良いマネージャー6人と検見川高校の今後の躍進にさらに注目していきたい。

(文=編集部

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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