部員のことが大好きな勝利の女神!富岡西マネージャー(徳島)
2018年秋、11年ぶり5度目の出場となった秋季四国大会でベスト4入りを果たした富岡西。夏の徳島大会ではベスト4に進んでおり、その能力の高さを見せている。富岡西野球部34人の選手を支えるマネージャー8名にお話を伺った。
部員が大好き!!元気印のマネージャー8人
夕食の準備をする富岡西マネージャー
お話を聞かせてくれたのは、2年生の桑内亜結さん、美馬翔音さん、内藤美咲さん、広岡夏帆さん、篠原瑠那さん、柏木美咲さん、1年生の久米真優さん、下野朝光さんだ。
普段はドリンク作りや清掃、おにぎり作り、お弁当の仕分けから大会運営にと、多岐にわたって部活を支えている8人。中でも合宿中は食堂のお手伝いも率先して行い、選手の食事をサポートしている。
そんな彼女たちがここだけは他の高校に負けない!と胸を張る点はたくさんある。元気の良さ、声援の大きさ、挨拶などの礼儀作法はもちろん、部員との仲の良さ、個性の強さも自慢のポイントだ。
そんな部活を愛してやまない彼女たちがやりがいを感じるのは、「ありがとう」と感謝されたとき。また選手の成長を見られる試合中は、「1番楽しい時間」なのだと話してくれた。
おすすめのマネージャーグッズは、ホワイトボードにマグネット。練習時に選手に分かりやすく伝達を行うのも彼女たちの気遣いの一つだ。
選手から受け取ったお皿を洗っている様子
心がけていることは、「常に明るく」「優しく」いること。毎日の仕事に追われる中で常に明るくふるまうのは大変なはずだが、そんなマネージャー8人は選手たちの癒しの存在に違いない。
また、マネージャーあるあるは「部員が大好き!!」こんなに純粋に部員が好き!と言える高校生はなかなかいないだろう。羨ましいかぎり。
そんな部員愛にあふれている彼女たちが思わず選手に胸キュンしてしまう瞬間がある。それは重い荷物を持ってくれたとき、喜んだ時に見せる笑顔だ。やはり重たい荷物を持ってくれる男子の支持率は高い。
これまでの試合の中でも特に記憶に残っているのは、10月 27日の[stadium]レグザムスタジアム[/stadium]での高知戦だ。8回裏同点の場面、安藤がスクイズを決め、見事勝ち越し。相手のペースに流されず、底力を見せた選手たちに感動した。
夏の大会では、7月25日に[stadium]オロナミンCスタジアム[/stadium]で行われた鳴門戦が忘れられない。この試合、9回裏に鳴門に4点差を逆転されサヨナラ負けを喫した。
「信じられなかった」と悔しさをにじませるも、“来年こそは勝つ”と強く思う一戦となった。
この試合で引退した3年生は、「いつも明るく、優しく接してくれた」「かっこいい、憧れの存在だった」と語る彼女たち。日々練習に励むチームの選手に一言お願いすると、「どんな時も下を向かず前を向いて118年越しの甲子園へ!」と激励の言葉をくれた。常に明るく元気な彼女たちに支えられれば、甲子園も夢ではない。
マネージャーを代表して2年の桑内さんにお話を伺った。
[page_break:底抜けの明るさでチームを支える「おかん」に!]底抜けの明るさでチームを支える「おかん」に!
笑顔を見せる富岡西マネージャーの皆さん
中学時代はソフトボール部だったという彼女がマネージャーを志した理由は、「内海哲也選手(埼玉西武ライオンズ)が好きで、その影響で野球を好きになった」から。
桑内さんの目標は、「みんなのお母さん」のような存在になること。また、活動を通じて、より一層性格が明るくなったと話してくれた。
そんな元気印の彼女は、部員から「おかん」と呼ばれるようになったことが嬉しかったと話す。
サプライズで誕生日のお祝いをしてもらったりと、他の部活の子からも「野球部のマネージャー楽しそうやね」と言われるほど野球部ライフをエンジョイしている。
活動の中で挫折した経験は「ないです」と断言してくれた。自分だけが「おかん」と呼んでもらっていることがちょっとした誇りなのだと言う彼女は、本当に茶目っ気たっぷりだ。
部員や仲間からも「やっぱりおかんやな!」「頼りになる!」と言われたことは心に残っている出来事だ。監督からも返事が良いと褒められる彼女は、富岡西野球部の太陽だ。
マネージャーをしていなかったら、「つまらない高校生活を送っていたと思う」と語っていた。
主将の坂本賢哉選手も、マネージャーは「いつも僕達を支えてくれている、とても頼りになる勝利の女神です」と頭が上がらないようだ。
笑顔いっぱい、パワフルな8人が支える富岡西野球部なら、甲子園の土を踏むことも夢ではない!
(文=編集部)