少しでもいい環境で選手が練習できるようにサポート!六甲アイランドマネージャー(兵庫)
2018年秋、兵庫県の21世紀枠推薦校に選ばれた六甲アイランド高校。野球部には38人が所属し日々活動を行っている。そんな選手たちを支えるマネージャーさんは4人。この秋躍進したチームをどんな想いで日々支えているのか、お話を伺った。
達成感を味わえる瞬間が一番楽しい
六甲アイランドマネージャー
六甲アイランド高校野球部を日々サポートしているのが、村田真帆さん(2年)、畠山めぐみさん(2年)、平井ほほさん(1年)、森本菜生さん(1年)の4人だ。
普段の練習では、少しでもいい環境で選手が練習できるようにサポートすることを心掛けながら、ジャグの用意や掃除・ボール渡しを行う。また練習試合の際には先生方を接待することもマネージャーの仕事だ。
日々のサポートのおかげで重たいものをもつことができるようになったという。これに関してはほかの高校のマネージャーには負けないと語る。
選手想いのマネージャーの皆さんは、練習が終わって片づけをしているときに、今日も一日やり切った達成感を味わえる時がマネージャーをしていて1番楽しいという。
冬の時期、おすすめアイテムのフリースを着て寒さを防ぎながら、選手のために手が凍りそうになりながら氷のうを作る。こうした苦労を選手たちの見えないところで重ねているからこそ、練習が終わった時の達成感があるのだ。
選手を裏から支え続けているマネージャーの皆さん。だからこそ、先生や選手が「ありがとう」と言ってくれる時には、とてもやりがいを感じている。また、ワイワイはしゃいでいる選手が野球になると真剣な顔つきを見せるところは思わずきゅんとしてしまうという。
そんな選手たちと戦った9月23日に[stadium]明石トーカロ球場[/stadium]で行われた、西脇工業戦が特に思い出に残った試合だと答えてくれた。新チームになってベスト8に進出することができて、みんなで喜び合うことができたからだ。
ここで夏の大会で印象深いゲームを聞いてみると、7月15日に[stadium]明石トーカロ球場[/stadium]で行われた市立西宮戦を挙げた。
猛暑の中、最後の最後まで頑張る3年生の姿がとても印象に残っていると話す。その理由は、3年生はとても礼儀正しく、その場にいるだけでそこの雰囲気が明るくなり、自分たち後輩にとってすごく安心できる存在だったからだ。だからこそ最後の試合になったことにとても悔しい思いをし、印象に残ったのだ。
これからも選手を支え続けるマネージャーの皆さんを代表して、2年生の村田真帆さんにさらにお話を伺った。
尊敬する3年生の先輩を超えられるようなマネージャーになりたい!
2年生の村田真帆さんと畠山めぐみさん
マネージャーをやろうと思ったきっかけを伺うと、小さいころから野球が大好きで高校生になったらマネージャーをしたいとずっと思っていたと2年生の村田さんは言う。
1年8か月のマネージャー活動を通して村田さんは、人を気にかけ、人を理解するようになったと話してくれた。
マネージャー同士で喧嘩をしてしまい、お互いにうまく気持ちが伝えられず挫折しかけたこともあった。だが、マネージャーとして部活を明るくできる存在でいたい、と思い描くマネージャー像を目指して今も活動を続ける。
そんな村田さんにどんなマネージャーになりたいかと尋ねると、パワフルで周囲に気を配れることと、尊敬する3年生の先輩を超えられるようなマネージャーになりたいと話す。
打率などのデータを出して選手に渡すと「めっちゃありがとう」と笑顔で喜んでくれる姿がとても嬉しく、「ほんますげえ」と選手に言われた言葉が心に残っている。
またみんなと試合で勝てることも、マネージャーをしていて嬉しいことだと話す村田さん。数ある勝利の中でも、秋季県大会の神港学園戦と西脇工業戦でスコアラーとしてベンチに入り、一番近くで選手と共に戦えたことやともに喜びを味わえたことが一番印象深いエピソードとして語ってくれた。
キャプテンの金蔵崚汰はマネージャーの存在を「いつも支えてくれて、助けてくれて、なくてはならない存在」と話す。
選手から感謝の言葉を贈られた村田さんにとっても、「マネージャーをしていなかったらこんなに高校生活は充実していなかった!」と野球部への愛に溢れたコメントをくれた。
「これから寒い日が続くと思いますが、それを乗り越えて春、夏絶対勝ちましょう!」と日々練習に取り組むチームの皆さんにエールを送る。
惜しくも近畿地区の21世紀枠推薦校には選ばれなかったが、兵庫県の21世紀枠選出校として今後の活躍が注目される六甲アイランド高校は、マネージャーの日々の献身的な支えが選手の活躍につながっているのだ。
4人のマネージャーさんと六甲アイランド高校のこれからに期待していきたい。
(文=編集部)