Column

「自慢の手料理でチームをサポート!」東奥義塾高等学校

2017.01.13

 青森県弘前市にある1872年創立の東奥義塾高等学校。野球部は過去4回(1958196319671981年)に甲子園出場経験があり、昨秋の青森県大会では、五所川原青森北を破りベスト8入りを果たした。

 今回はそんな東奥義塾野球部を支えるマネージャーにお話を伺った。

自慢の手料理は準備から楽しい!

選手に手料理を振る舞うマネージャー(東奥義塾高等学校)

 現在23人の選手たちを支えているのは、2年生の中山 優奈さん、成田 美里香さん、1年生の三橋 琴乃さんの3人。「常に笑顔でいること」を心掛けて日々活動している。

 練習の日は選手たちのドリンクを作ったり、アイシングをしたり、顧問室の掃除などが主な活動内容。また、下宿生のご飯を作るのもマネージャーたちの仕事。昼食のメニューを3人で話し合って考えたり、買い物に行ったりすることは活動の中で1番楽しい時間だ。そして料理の腕前も他チームには負けない東奥義塾の自慢の一つ。

 そんな3人に思い出に残っている試合を伺うと、昨夏の青森大会3回戦、[stadium]弘前運動公園野球場(はるか夢球場)[/stadium]にて行われた三沢商との一戦を挙げた。

 2016年7月11日、2015年夏の優勝校である三沢商と迎えた3回戦は激しいシーソーゲームとなった。

マネージャーの皆さん(東奥義塾高等学校)

 東奥義塾は1回表に先頭打者ホームランで先制するが、その裏に逆転を許してしまう。2回表、東奥義塾は二死走者無しから満塁のチャンスを作ると、連打で逆転に成功。しかし2回裏、5回裏と得点を許し同点に。試合はそのまま延長戦に突入するが、東奥義塾は10回表に神 竜聖選手の適時打などで3点の勝ち越しに成功。その裏、2回から投げていた斉藤 李玖選手が三沢商の攻撃を1点で抑え、逃げ切った東奥義塾がベスト16入りを果たした。

「先頭打者ホームランが出たことと、昨年の優勝校に勝利することができたので、一番印象に残っています」と、この熱戦を振り返るマネージャーたち。この日は全校応援だったということもあり、チームにとってはとても盛り上がる試合となった。

 ちなみに、試合中にサインの確認でヘルメットを触る仕草は、3人のマネージャーにとって思わず胸キュンしてしまう瞬間でもある。

 そんな3人から、これからの春、夏の大会に向けて練習に励む選手たちへ向け、温かいメッセージをいただいた。

「毎日きつい練習で大変だと思うけど、1勝でも多く勝って甲子園に行けるように全力でサポートするので、頑張ってください!」

 次ページでは、2年生の中山 優奈さんにお話を伺います!

[page_break:返事や挨拶など基本的なことがしっかりできるようになった]

返事や挨拶など基本的なことがしっかりできるようになった

自慢の手料理を作るマネージャー(東奥義塾高等学校)

「中学校の頃から野球部のマネージャーになりたくて、見学に行ったとき、なかなかグラウンドに入れない私に先輩が優しく声をかけてくれました」と、入部を決意したときのことを振り返る中山 優奈さん。

 そんな憧れの先輩たちと、練習試合の後などにキャッチボールできたことは、中山さんにとって一番の思い出となっている。

 しかし、実際に入部してみると夏の猛暑の中での練習は厳しく、挫折しかけたこともあると語る中山さん。それでも「試合で勝って選手たちの頑張りを一番近くで見れることはとても嬉しいです」と、活動している上でのやりがいを語った。

 また、選手に言われた「毎日大変だけど最後に笑えるように一緒に頑張ろう」という一言は中山さんの心に残る励みの言葉となった。

 このように、選手たちの頑張りや選手たちからの感謝の言葉に支えられていると言うマネージャーたち。選手たちにとっても、マネージャーは部員のサポートをしてくれる大切な存在となっている。

 中山さんは、「マネージャーという活動を通じて、返事や挨拶などの基本的なことがしっかりできるようになりました」と、自分自身への変化にも気づくことができたそうだ。

 そんな中山さんが目指すのは「部員から頼られるようなマネージャー」。これからも選手とともに成長を続け、春・夏に結果として現れることに期待したい。

 東奥義塾高等学校野球部の皆さん、ありがとうございました!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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