Column

県立津田沼高等学校 「マネージャー生活は、嬉しいことが連続の毎日!」 

2016.06.28


 1978年に創立した津田沼高等学校。「音楽のまち習志野」と言われる地にあり、「音楽コース」が設置されている高校です。音楽コースは2年時から選択が可能となっており、全国へと音楽の魅力を発信することに力をいれています。

 そんな津田沼高校の野球部は、音楽の力にも負けずに日々の野球練習に励んでいます。昨年の秋の県大会1回戦では、序盤に点を奪ったものの、中盤戦にて、8点を失点。そのまま試合終了かと思いきや、9回裏二死の場面から諦めることなく、小さなチャンスから点を生み出し、6点を挙げ、逆転勝利しました。そんな試合からスタートした新チーム。そして、冬を終えた春の大会では、2回戦で、序盤に失点を積み重ねてしまったのが試合の決め手となり、ベスト16に進むことが出来ず、悔しい結果となりました。しかし、最後まで諦めないで野球に向き合う津田沼野球部!そんな選手を引っ張り、そして支える存在の3名のマネージャーの方にお話を伺いました!

津田沼高校のマネージャーを紹介!

記録をとる古場 美羽さん、山崎 心温さん(津田沼高等学校)

 39名の津田沼高校の野球部の選手を支えるのは、3名のマネージャーの方々。選手のサポート、後輩のマネージャーを引っ張る3年生の上田 智香子さん、そして今年から高校マネージャーデビューした1年生の古場 美羽さんと山崎 心温さん。

 部員の飲み物作り、スコアラーとして記録や試合のアナウンス、掃除、ノックの球継ぎ、タイム計測などの活動に取り組む3名のマネージャーさん。マネージャー活動の中でのやりがいは、
「“ありがとう”と言われた時」。そして、「試合に勝った時」だと話してくれました。感謝されること、そして支えた選手の活躍が見られた時に、最高にやりがいを感じるようです。

荷物を運ぶ古場 美羽さん、山崎 心温さん(津田沼高等学校)

 そんな3名のマネージャーさんが、他の高校の野球部のマネージャーさんに負けていないことについて伺うと、「周りを見る目」との答えが。そして、そんな強みを活かし、部員が練習に集中できことを心掛け、日々サポートしているようです。

 そして、いつも共に活動している津田沼高校野球部の選手達に、マネージャーの方々からメッセージをいただきました。
「みんなの頑張っている姿を見ると私たちも頑張ろうって思えます!精一杯サポートします。これからも頑張ってください!」

このページのトップへ

[page_break:もっともっと声が聞きたいマネージャーの声!]

もっともっと声が聞きたいマネージャーの声!

 そして、ここからは3年生の上田 智香子さんに更にお話を伺いました!

 入部初日、“よろしくお願いします”と言った時に、部員の方も“よろしくお願いします”と言って脱帽してくれたことが、今でも忘れられずに、心に残っているという上田さん。そんな上田さんがマネージャーになろうと思ったきっかけは、「野球が大好き」だから。そんな思いから、マネージャー生活を歩み出したようです。そして、どんな人からでも信頼されるマネージャーになるために、日々活動に取り組んでいるようです!

 そしてこれまでの取り組みを振り返り、「自分の事ばかりでなく、周りを気にかけることが出来るようになりました」と人を支えることを通じ、自分自身の成長にも繋がっていることを教えてくれました。

笑顔をみせる上田 智香子さん(津田沼高等学校)

 野球が好きな思いから始めたマネージャー生活を通じ、嬉しかったことを尋ねると、「毎日嬉しいことがありすぎて、、、!!!みんなと一緒にいれることが、嬉しいです!!」と答えてくれた上田さん。

 一方、挫折しかけたことについて尋ねると、「特にありません。部活に行くと、辛いことがあっても元気になれます。元気の源になるのが津田沼野球部です!!」と生き生きと答えてくれました。辛いことがあっても、野球部に携わることで、嬉しいことに全て塗り替えられてしまうようです。

 そんな嬉しいことの連続の中で、ちょっとした自慢話を尋ねると、
「入部した時から3年の4月になるまで、ずっとマネージャーは私一人でした。なので、選手を支える立場でありながらも、選手から大切にされる存在でした」と、嬉しそうに話してくれました。

 そして最後に、津田沼高校野球部の選手達に、チームにとって3名のマネージャーの方はどんな存在かを尋ねてみると、
「お母さん!!いなければ、津田沼高校野球部は成り立たないです!」と力強く教えてくれました。

 野球が好きな思い一筋で始めた上田さんを筆頭に、これからのマネージャー生活に期待いっぱいの新マネージャー古場さん、山崎さんの3名のマネージャの方々。39名を支えるには決して多くない人数ですが、一人一人が選手を支え、そして、その支えられた力をパワーとし、活躍を見せることで、お互いが欠かせない存在となっていることが伺えました!そして、「嬉しいことばかりです」と語るマネージャーの方々が非常に印象的でした。更に嬉しい思い出が増え、そしてその分だけ勝利の数も増え、津田沼高校野球部が笑顔溢れる夏になることを応援しています!!

このページのトップへ

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.22

【埼玉】花咲徳栄は伊奈学園と、昌平は正智深谷と初戦で対戦<春季県大会組み合わせ>

2024.04.22

【和歌山】智辯和歌山、田辺、和歌山東がベスト8入り<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】日本福祉大附が4点差をはね返して中部大一に逆転勝ち、ベスト8に進出

2024.04.22

【仙台六大学】東北高で4番を打った1年生・佐藤玲磨が決めた!東北工業大が“サヨナラ返し”

2024.04.22

【九州】神村学園、明豊のセンバツ組が勝利、佐賀北は春日に競り勝つ<春季地区大会>

2024.04.17

仙台育英に”強気の”完投勝利したサウスポーに強力ライバル現る! 「心の緩みがあった」秋の悔しさでチーム内競争激化!【野球部訪問・東陵編②】

2024.04.21

【神奈川春季大会】慶応義塾が快勝でベスト8入り! 敗れた川崎総合科学も創部初シード権獲得で実りのある春に

2024.04.22

【埼玉】花咲徳栄は伊奈学園と、昌平は正智深谷と初戦で対戦<春季県大会組み合わせ>

2024.04.17

【兵庫】20日にセンバツ準優勝の報徳学園が春初戦!夏の第1シード、第2シードも出揃う予定!

2024.04.17

青森大にソフトバンク2選手の弟、青森山田の4番打者、横浜創学館大型外野手らが加入!

2024.04.09

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!