目次

[1]印象的だった運動会での最初の挨拶
[2]大阪桐蔭を目標に、時間を惜しまず努力した

 10月11日に行われたプロ野球ドラフト会議で、1人の若者の名前が高らかに読み上げられた。オリックスのドラフト5位指名・池田 陵真外野手(3年)だ。

 主将として大阪桐蔭を牽引し、圧倒的な練習量とリーダーシップでチームを春夏連続で甲子園出場に導いた。計7度の甲子園優勝経験を持つ西谷 浩一監督をして「熱さが体からにじみ出ている、熱すぎるくらい」、「日本一に値するキャプテンだった」と言わしめ、「大阪桐蔭史」に大きな足跡を残したと言っていい。

 そんな池田の、野球選手としての基礎が作られたのは、中学野球での3年間といっても過言ではない。その秘密を探るため、当時の恩師、忠岡ボーイズの門田 義人監督にインタビューした。言葉をひも解くと、「熱血漢・池田 陵真」のルーツが見えてくる。

印象的だった運動会での最初の挨拶


 忠岡ボーイズからのプロ野球選手輩出は、池田で4人目となる。

 過去にはツインズの前田 健太投手(PL学園出身)も研鑽を積んだ名門チームで、門田監督はヘッドコーチ、監督として長年にわたり指導を行ってきた。

「あの性格は中学時代からですね。妥協を一切許さない、本当にキャプテンシーがありました」

 最初に顔を合わせたのは、小学校の運動会だった。池田はオリックス・バファローズジュニアに選出されるなど、小学生時から地域では有名な選手だった。娘が同じ小学校に通っており、また池田の2歳上の兄もすでに忠岡ボーイズでプレーしていたことから、門田監督の下へ挨拶に駆け寄ってきたのだ。

「『こんにちは、池田 陵真です。来年から忠岡ボーイズで頑張ろうと思っています。よろしくお願いします』と、とてもハキハキした挨拶が出来る子で驚きましたね。すごいという噂はずっと聞いていたので、正直言うと陵真を一目見たくて運動会に来たようなものでした」

 いざチームに入団しても、期待通りの活躍を見せた。打撃は上級生とも遜色なく、ポジションもどこでも守れた。外野手としてすぐにレギュラーを掴むと、2年夏からは捕手としてプレー。文字通り、中心選手として活躍を続け、3年時にはU-15日本代表にも選出された。

「基本は捕手として入団しましたが、さすがに守備では上級生の方が力がありました。でも、打撃は本当に上級生と変わらないように打っていたので、外野を守らせてすぐに試合で打たせました」

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