第66回 「もっとイキイキと」投げてほしい 恩師が語る堀瑞輝(広島新庄-北海道日本ハムファイターズ)への想い2019年10月24日

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【目次】
[1]「キレ・伸び・裏表なし」を土台に
[2]「生きた見本」から学び、自ら手本に/もっと「明るく楽しく」投げてほしい

「生きた見本」から学び、自ら手本に



堀の恩師・迫田 守昭監督

 堀がいた時は2年夏、3年夏と甲子園に出ましたが、正直に言えば彼のような投手がいかなかったら出場はできなかったと思います。打力もとくに彼が3年の時はそうあるチームではなかったので、彼の力投で抑えて勝つ。1点・多くても3点内に堀が抑えることができたことが大きかったです。

 練習で1か所バッティングをしても、普通は球筋を分かっていれば打てないものですが、ボールにかすらない。三菱重工広島、広島商とやってきた僕の監督生活の中でも守備力を含めた総合力は田口、今は広島東洋カープで野手をしている岩本 貴裕広島商~亜細亜大)と並んで3本の指に入る。素晴らしい投手でした。

 ただ、それもいい左投手の先輩がいたからだと思います。堀は入れ替わりが田口、2学年上が山岡 就也(國學院大~JX-ENEOS)。堀は田口に憧れて広島新庄に来てくれた想いもありますし、山岡がエースとして示してくれたものを受け継いでいる。いい投手、生きた手本がいれば伝統は続いていくものですね。

もっと「明るく楽しく」投げてほしい


 今、プロで投げている堀を映像で見ていると簡単に四球を出す場面があります。もちろん高校とプロとではレベルが違いますが、インコースに投げればかすりもしなかった高校時代と比べて神経質に投げている印象です。スピードも高校時代より出ていませんね。まあ、今は相手が違いますけど。

 

 高校3年の時の堀はもっとニコニコしていました。夏の広島大会だと相手校のブラスバンド演奏があるじゃないですか。彼はその音楽や好きな歌を口ずさみながら投げていましたよ。それが平常心や筋肉が緊張しないことにもつながりますからね。

 

 その時と比べて僕が気になるのは「表情が悪い」。結果ばかりにとらわれて慎重になりすぎているんじゃないかな、と。まだ若いんだから明るく楽しく、野球ができていることに感謝しながら投げてほしい。イキイキとして投げれば結果も付いてくると思うので、頑張ってほしいですね。

(取材・文=寺下 友徳

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広島新庄 【高校別データ】
広島商 【高校別データ】

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プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
    ■facebook: http://www.facebook.com/tomonori.terashita
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