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第36回 常総学院 (茨城)編「全国優勝2回を誇る常総学院のつながり」2015年09月18日

左から 仁志 敏久氏、高校時代の内田 靖人選手
【目次】
[1]走攻守でバランスが取れた選手を次々と輩出
[2]近年の卒業生たち
夏の甲子園出場15回、春の選抜出場8回と、ともに茨城県最多出場を誇る常総学院。2001年には選抜優勝、2003年には夏の甲子園優勝と、その成績は輝かしいものであり、全国的にも強豪校として知られている常総学院のつながりを見ていきたい。
走攻守でバランスが取れた選手を次々と輩出
常総学院が全国に名を轟かせたのは1987年。夏の甲子園初出場ながら準優勝に輝き、当時1年生レギュラーとしてプレーをした仁志 敏久氏は、現在でもU-12日本代表監督や、侍ジャパントップチームの守備走塁コーチを務めるなど、球界を牽引する存在として活躍している。さらに1993年夏には甲子園ベスト4入りし、プロ3年目の1996年に新人王を獲得した金子誠氏がいる。金子氏はその後、球界を代表する遊撃手として、2006年、2007年、2009年、2012年と4度のパリーグ優勝に貢献した。
その後も甲子園に出場をつづけ、ついに5回目の選抜出場となった2001年には初優勝を果たすと、2003年には、その年限りで引退を発表した木内 幸男監督の花道を飾るべく選手も奮起。快進撃を見せ、決勝ではダルビッシュ 有率いる東北を破り見事夏の甲子園初優勝に輝いた。当時の遊撃手、坂 克彦選手は現在阪神タイガースでプレーをしている。
近年でも、2013年選手権ベスト8、今年の選抜ベスト8など、その強さは健在。一昨年のドラフトでは内田 靖人選手が2位指名を受け、東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。またプロ入りした選手だけではなく、大学・社会人で活躍する選手も多い。常総学院は投手のプロ入りは少ないが、野手の人材は多く走攻守バランス良く鍛えられており、実戦向きだ。それが高いレベルでも活躍できる要因であり、次のレベルを見据えた選手育成にも定評がある。
今後も甲子園出場を狙えるチームであることは間違いなく、また今年のU-18代表選手に選ばれワールドカップに出場した宇草 孔基のように、技量が高い選手を多く輩出する常総学院の戦いぶりは見逃せない。

- 編集長 河嶋 宗一
- 出身地:千葉県
- ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
- ■ 編集長であり、ドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
- ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
- ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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