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桐光学園(神奈川)編「夏の甲子園4度出場!夏に強い桐光学園のつながり!」

2015.09.05


左から 高校時代の松井 裕樹選手と山田 将士選手

 激戦の神奈川においても毎年、上位に食い込み安定した実績を残す桐光学園。その理由を一つ挙げるとすれば、攻守ともに基礎がしっかりした選手が多く、レベルの高い野球を実践しているということだろう。今回はそんな桐光学園のつながりを見ていきたい。

夏4度の出場 松井 裕樹も夏に輝いた

 1978年に開校と、まだまだ歴史の浅い桐光学園
甲子園に初出場を果たしたのが2001年選抜。いきなりこの世代の注目右腕であった秦 裕二(横浜ベイスターズ-富山サンダーバーズ/現 富山GRNサンダーバーズ)擁する智辯学園と対戦。7回表に一挙5点を先制すると、この先制点を見事に守りきり5対2で初出場初勝利を収めた。3回戦ではこの大会ベスト4となる宜野座に3対4で敗れたが、全国でも戦えるチームだということを示した。

 翌年2002年には初の夏の甲子園出場を果たし、1回戦で鳥栖と延長13回に及ぶ試合を制し2回戦進出を決めると、2回戦でも5対0と桜美林を完封し、ベスト16入り。そして2005年夏の甲子園でもベスト16入りを果たすと、さらに2007年にも神奈川大会決勝で東海大相模を破って3度目の甲子園出場を決めた。

 そんな桐光学園の名が一躍、全国的に知られるようになったのは2012年。当時2年生だった松井 裕樹投手(東北楽天ゴールデンイーグルス)の活躍により、夏の神奈川大会準々決勝で、2011年春からの4季連続甲子園出場を狙っていた横浜を破ると、続く準決勝で平塚学園を、決勝では桐蔭学園を撃破し5年ぶりの甲子園出場を果たす。
全国の舞台でも松井投手は躍動。初戦今治西戦で22奪三振の快投で勝利し、勢いそのままにベスト8入りを果たした。

 その後の甲子園出場はないものの、全国トップクラスの神奈川で安定してベスト8、ベスト4を維持。今年の夏もベスト4まで勝ち上がり、準決勝では横浜と延長戦に及ぶ接戦を演じている。激戦区の神奈川を勝ち抜く絶対的な実力を身に付け、再び甲子園出場を果たせるか注目である。


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[page_break:早稲田大、慶応大など強豪大学へ進む卒業生たち]

早稲田大、慶応大など強豪大学へ進む卒業生たち

ここからは卒業生について紹介をしていきたい。早稲田大、慶応大、青山学院大など東京六大学、東都大学に進む卒業生が多く、またしっかりと活躍をして社会人でも続けている卒業生が多い。
大学でも活躍できる人材を育成できるところはさすがである。今年も打力が高い選手が多く、次のステージでも活躍することに期待したい。

■2008年卒
政野 寛明青山学院大-セガサミー)

■2009年卒
筒井 章平青山学院大-鷺宮製作所)
建部 賢登(法政大-東京ガス)

■2010年卒
東條 大樹青山学院大-JR東日本)
東條 航早稲田大-JR東日本)
松本 大希慶應義塾大-JX-ENEOS)

■2011年卒
・佐々木 駿(国学院大-三菱重工広島)

■2012年卒
柏原 史陽同志社大
菅原 善敬(関西学院大)
久保田 佳(神奈川大)

■2013年卒
鈴木 拓夢青山学院大
山口 翔大(慶応大)
宇川 一光(東京農業大)

■2014年卒
松井 裕樹(東北楽天ゴールデンイーグルス)
水海 翔太(法政大)

■2015年卒
山田 将士青山学院大
武 拓人早稲田大
竹中 俊貴(国学院大)
伊藤 翔大立教大
坂本 憲吾立教大
伊藤 弘法(立正大)


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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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