第10回 PL学園(大阪)編「常勝軍団・PL学園の黄金期は『1978年~1987年』2015年06月19日

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左から桑田 真澄氏、宮本 慎也氏

【目次】
[1]常勝軍団・PL学園の黄金期は「1978年~1987年」
[2]1978年~1987年の選手達

 皆さんお待ちかねのPL学園のつながりである。これまでは近年の卒業生を紹介してきたが、ぜひ球児のみなさんにも、PL学園の栄光時代を知っていただきたいと思い、栄光の1978年~1987年を振り返っていく。

常勝軍団・PL学園の黄金期は「1978年~1987年」

 高校野球界をリードしてきたPL学園PL学園が最も輝いた時期というのが、1978年~1987年だろう。1978年には、準決勝まで勝ち進んだ中京(現・中京大中京)と対戦。9回表が終わった時点で4点ビハインドだったが、その裏に追いつき、試合は延長戦へ。12回裏にサヨナラ勝ちを決め、決勝進出。そして決勝戦では、高知商と対戦。こちらも9回まで2点ビハインド。しかし9回裏の攻撃で3点を返しサヨナラ勝ちを決め、逆転で甲子園初優勝を決めた。「逆転のPL」と印象付けた大会であった。

 この代は、エースでその後は巧打者として活躍した西田 真二選手、1992年に14勝を挙げた金石 昭人投手、西田選手とバッテリーを組み、その後は阪神の正捕手として活躍した木戸 克彦選手がいる。

 また1979年にはセンバツベスト4。この時は、長くカープの4番打者として活躍する小早川 毅彦選手、捕手としてNPB5球団を渡り歩いた山中 潔選手。1981年には天才打者と呼ばれ、巨人で長く活躍した吉村 禎章選手、ダイエーで代打として活躍した若井 基安選手、南海ホークスで活躍したエースの西川 佳明選手の活躍により初の選抜優勝を果たし、1982年には、好投手・榎田 健一郎と森 浩之のバッテリーで、2年連続の選抜優勝を果たす。

 そして1983年は、桑田 真澄選手と清原 和博選手が登場。桑田選手は準決勝で、当時、夏春2連覇中の池田を完封。さらに本塁打を放ち、多大な注目を浴びるようになった。そして清原選手は、決勝戦の横浜商戦で本塁打を放ち、優勝に貢献した。ここから「KKコンビ」の伝説が始まる。

 1984年選抜は準優勝、1984年夏も準優勝、1985年選抜はベスト4と甲子園に当たり前のように出場し、常に優勝争いを繰り広げてきた。しかし1年夏に優勝した2人にとって、甲子園優勝を逃してきたことは、歯がゆいものであった。そして1985年夏は決勝まで勝ち進み、清原選手が大会新記録となる5本塁打。5本目を打った時、当時のABCアナウンサーの植草 貞夫氏が発した「甲子園は清原のためにあるのか!!」は今でも名言として語り継がれている。

 こうして2年ぶりとなる甲子園優勝を果たしたKKコンビ。その秋のドラフトで、清原選手は巨人または阪神指名を熱望していたが、なんと巨人が指名したのは桑田選手であった。清原選手は6球団の競合の末、西武から指名。巨人から指名がなかったことに号泣した姿が映し出されたのも歴史になり、何度もこのドラフトを廻っての特集が組まれるほど印象深いエピソードであった。

 その2年後の1987年、立浪 和義選手、橋本 清選手など好選手を揃え、KKコンビが成し遂げられなかった連覇を達成した。PL学園の長い歴史を見て、1978年~1987年はまさに黄金の10年だっただろう。この時はどんなOBがいたのかを次のページで紹介していきたい。

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第97回全国高等学校野球選手権大会
僕らの熱い夏 2015

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