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履正社 (大阪)編「大阪桐蔭に並ぶ強豪校となった履正社のつながり」2019版

2019.08.22


左から寺島成輝、山田哲人、安田尚憲 ※一部提供=共同通信社

 3度のトリプルスリーを達成した山田 哲人選手(東京ヤクルトスワローズ)の出身校として、注目を集める履正社。その他にも、T-岡田選手(オリックス・バファローズ)など、 NPBで活躍を続ける選手を輩出している。今回は、大阪の強豪履正社のつながりを紹介していく。

2000年代から急激に躍進を遂げた履正社

 1922年、大阪府福島商業学校として学校が創立され、現校名になったのは1983年から。それから14年後の1997年に甲子園初出場を決める。それ以降は、1987年から同校の監督を務める岡田 龍生監督の徹底指導の下で、2006年には選抜初出場を果たし、2011年には選抜ベスト42014年の選抜では、惜しくも優勝とはならなかったが、準優勝に輝き、近年は大阪桐蔭とともに大阪の代表的な高校として名を連ねている。

 岡田監督は次のステージを見据えて、普段の練習から木製バットを使用している。そして論理的な打撃指導から、強打者の輩出が目立っている。OBでは甲子園出場こそ叶わなかったものの、高校通算55本塁打でオリックス・バファローズに入団し、2010年に本塁打王を獲得したT-岡田選手。そして2019年に4度目のトリプルスリー達成を狙い、21日にはプロ野球タイ記録となる32連続盗塁成功の山田選手など、球界を代表する強打者を輩出。

 2016年寺島成輝(東京ヤクルトスワローズ)や2017年安田尚憲(千葉ロッテマリーンズ)と2年連続で高卒ドラフト1位指名されるなど投打に育成力に長けた高校であることが伺いしれる。

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[page_break:近年の卒業生を紹介!]

近年の卒業生を紹介!

 2020東京オリンピック代表候補としても期待がかかる山田選手や強豪大学・社会人での活躍により注目度が一層高まっている履正社。それにより選手の水準は高まり、強豪大学・社会人で続ける選手も多くなっている。自主性を促す履正社の指導が次のステージでも発揮されており、これからプロ、大学、社会人で活躍する可能性を持った人材を輩出するチームとして注目を浴び続けるだろう。

■2000年卒
岸田 護東北福祉大NTT西日本-オリックス・バファローズ)

■2006年卒
岡田 貴弘<T-岡田>(オリックス・バファローズ)

■2009年卒
吉川 侑輝(関西大-NTT西日本

■2011年卒
山田 哲人(東京ヤクルトスワローズ)
平良 寛太(立正大-バイタルネット)

■2012年卒
坂本 誠志郎明治大-阪神タイガース)
海部 大斗明治大
石井 元明治大-Honda鈴鹿)
飯塚 孝史(大阪ガス)

■2013年卒
熊本 颯(東海大)
原田 涼平(龍谷大)

■2014年卒
宮本 丈奈良学園大-東京ヤクルトスワローズ)
宮崎 新明治大-三菱自動車倉敷オーシャンズ)
沖田 勝俊(専修大)

■2015年卒
中山 翔太(法政大-東京ヤクルトスワローズ)
辻 心薫同志社大
吉田 有輝明治大-JR東海)※18U日本代表
八田 夏日本大-NTT東日本)

■2016年卒
辻井 翔真上武大
永谷 暢章(JR東日本)
西村 卓浩(中京大)
溝田 悠人同志社大

■2017年卒
寺島 成輝(東京ヤクルトスワローズ)
山口 裕次郎(JR東日本)
井町 大生近畿大

■2018年卒
竹田 祐明治大
若林 将平(慶応大)
安田 尚憲(千葉ロッテマリーンズ)

■2019年卒
濱内 太陽筑波大
西山 虎太郎明治大
岡田 龍生日本体育大
筒井 太成近畿大

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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