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春夏合わせて4度の全国制覇!名選手が多数生まれた東海大相模(神奈川県)のつながり!

2019.05.23

 神奈川の誇る全国屈指の名門校・東海大相模。同じ神奈川県のライバル・横浜と双璧をなす東海大相模は、春夏合わせて4度の甲子園優勝を誇る強豪校。全国での実績を積みつつ、これまで多くのスター選手を輩出してきた。今回は東海大相模を卒業した名選手を振り返っていきたい。

プロ野球選手も多数輩出する神奈川の雄

春夏合わせて4度の全国制覇!名選手が多数生まれた東海大相模(神奈川県)のつながり! | 高校野球ドットコム
北海道日本ハムファイターズで活躍する大田泰示(左)と中日ドラゴンズで投げる小笠原慎之介(右)

 まず押さえておきたいのは、現在読売ジャイアンツで3度目の監督をされている原辰徳氏だ。高校時代は監督に父親である原貢氏がいたこともあり、「親子鷹」として注目されたスター選手。

 1974年、当時原辰徳氏が高校1年時から3年連続で夏の甲子園出場。最後の夏は栃木県代表の小山の前に2回戦で姿を消すものの、東海大進学後に読売ジャイアンツに入団。選手としては新人王やゴールデングラブ賞など輝かしい結果を残す。第一線から退いた後も監督して第2回WBCで日本を優勝に導くなど東海大相模が誇るスター選手だ。

 その原辰徳氏を叔父に持つことで有名な読売ジャイアンツのエース・菅野智之東海大相模の出身。当時同級生には広島東洋カープの不動のショートを守る田中広輔が同級生におり、ともに切磋琢磨しあった。

 さらに1つ下には北海道日本ハムファイターズでプレーする大田泰示もおり、スター選手が揃っていた。だが高校3年生の夏は、決勝戦で桐光学園に敗れ甲子園に辿り着くことができなかった。

 それから2年後、2010年の夏は読売ジャイアンツでプレーする大城卓三、当時2年生の田中俊太、さらに千葉ロッテマリーンズにいる菅野剛志が夏の甲子園で準優勝を果たし、東海大相模の名を全国に轟かす。

 すると2015年には、中日ドラゴンズでプレーする小笠原慎之介や、オリックス・バファローズの吉田凌のWエースを中心としたチームが甲子園で優勝を飾った。

 そして昨年は中央大でプレーする森下翔太らを中心に選抜でベスト4進出。夏は準決勝で慶應義塾に敗れたものの、全国の舞台で結果を残し続けている。

 現在のチームは大型ショート・遠藤成や、2年生スラッガー・山村崇嘉西川僚祐らの重量打線が注目を集めている。東海大相模の伝統の縦じまを身に纏い、自慢の『アグレッシブベースボール』で、新時代・令和を勝ち上がっていくことは間違いないだろう。

[page_break:錚々たる面々が揃う東海大相模のOBたち]

錚々たる面々が揃う東海大相模のOBたち

春夏合わせて4度の全国制覇!名選手が多数生まれた東海大相模(神奈川県)のつながり! | 高校野球ドットコム
現在、中央大で1年生ながら4番を務める森下翔太

 全国屈指の名門校・東海大相模。では東海大相模から巣立っていった選手はどんな人がいるのか。一挙に見てみよう。

■1977年卒
17187 (東海大-読売ジャイアンツ)

■2005年卒
岩崎 恭平 (東海大 – 中日ドラゴンズ – オリックス・バファローズ – 日立製作所)
堀内 久大 (東海大 – Honda)

■2006年卒
角 一晃 (白鴎大)

■2007年卒
田中 大二郎 (読売ジャイアンツ)

■2008年卒
田中 広輔 (東海大 – JR東日本 – 広島東洋カープ)
菅野 智之 (東海大 – 読売ジャイアンツ)

■2009年卒
大田 泰示 (読売ジャイアンツ – 北海道日本ハムファイターズ)
角 晃多 (千葉ロッテマリーンズ – 埼玉武蔵ヒートべアーズ)
大城 昌士 (東海大 – 西部ガス)

■2011年卒
一二三 慎太 (阪神タイガース – 石川ミリオンスターズ)
福山 亮 (駒澤大 – 東芝)
伊集院 駿 (亜細亜大)
大城卓三 (東海大 – NTT西日本 - 読売ジャイアンツ)

■2012年卒
佐藤 大貢 (東海大 – 航空自衛隊千歳)
近藤 正崇 (東海大 – JR東日本東北)
菅野 剛士 (明治大 – 日立製作所 – 千葉ロッテマリーンズ)
渡辺 勝 (東海大 – 中日ドラゴンズ)
臼田 哲也 (東海大 – 東京ガス)
田中 俊太 (東海大 – 日立製作所 – 読売ジャイアンツ)

■2013年卒
森下 翔平 (東海大)
磯網 遊斗 (東海大 – 日立製作所)

■2014年卒
遠藤 裕也 (東海大 – 信濃グランセローズ)
服部 創太 (国際武道大 – JR東日本)
小田桐 丞 (東海大)
鈴木 篤人

■2015年卒
青島 凌也 (東海大 – Honda)
佐藤 雄偉知 (Honda鈴鹿)
平山 快 (東海大 – JFE東日本)
南谷 勇輝 (関東学院)
楠 研次郎 (富士大 – 東京ガス)
長井 涼太
小酒井 慶司 (国際武道大)
豊国 誠太 (桐蔭横浜大)
河本 賢一 (山梨学院大)
楢原 一帆 (桜美林大 – エイジェック)
薮田 裕貴 (東海大)

■2016年卒
小笠原 慎之介 (中日ドラゴンズ)
吉田 凌 (オリックス・バファローズ)
長倉 蓮 (東海大)
杉崎 成輝 (東海大)
豊田 寛 (国際武道大)
千野 啓二郎 (東海大)
宮地 恭平 (東海大)
磯網 栄登 (国際武道大)
川地 星太朗 (中京大)
竹内 大貴 (東海大)
石川 和樹
帯川 健太 (桜美林大)
庄司 健太 (東海大)
大木 翔太郎
林 寛生 (東海大)
村上 大空 (東海大)

■2017年卒
山田 啓太 (白鴎大)
北村 朋也 (国際武道大)
今江 蓮 (国士舘大)
戸崎 慶 (東海大)
佐々木 皐裕 
赤尾 光祐 (東海大学北海道キャンパス)
加藤 元気 (富士大)

■2018年卒
安里 海 (東海大)
門馬 大 (東海大)
秋田 稜吾 (中部学院大)
大和田 聖人 (上武大)

■2019年卒
小松 勇輝 (東海大)
森下 翔太 (中央大)
山田 拓也 (青山学院大)
斎藤 礼二 (東海大)
浅海 大輝 (東海大)
梶山 耀平

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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