創成館(長崎)編「春夏連覇の大阪桐蔭に公式戦唯一の白星を飾った長崎の新鋭校、創成館のつながり!」
今回のつながりでピックアップするのは、長崎の新鋭校・創成館。2015年には夏の選手権大会甲子園で初出場・初勝利をあげて、徐々にその名を全国に轟かせているこのチーム。卒業生のつながりをチェックしていこう。
創成館出身初のプロ野球選手誕生でさらなる躍進に期待がかかる!
阪神タイガースに入団した川原陸
創成館は近年の成績が申し分ないことをここで紹介する。2015年に夏の選手権出場で初戦の天理戦(試合記事)で夏の選手権初勝利をあげる。そして、第48回(平成29年)明治神宮野球大会では初出場で準優勝を飾るなど全国的に力を付けてきているのが印象的である。
その神宮大会で、翌年に春夏連覇を達成する主将の中川卓也をはじめとする世代最強の大阪桐蔭に対して、創成館は峯圭汰を中心に打撃で大阪桐蔭に互角以上の勝負。競りあいの末、最終的に勝利し、大阪桐蔭に公式戦唯一の黒星を付けた。
(レポート)
2017年の神宮大会での創成館の打撃陣は峯圭汰が引っ張って全国に駒を進めたに違いない。体格は「171㎝・71㎏」と目立つような体の大きさではない。右ひざグッと曲げて重心の低い構えから打ちに行く。長打を期待するより、広角に打ち分けていきアベレージを稼ぐ打者である。(峯圭汰の打撃理論)
U-18日本代表に選ばれた峯圭汰
そんな創成館は、元々あったトレーニング施設をリニューアルさせるなど(2019年春本格始動予定)、学校をあげてスポーツに力を入れているの結果が創成館野球部の躍進に大きく関係しているのかもしれない。
また2018年ドラフトでは、川原陸が阪神タイガースにドラフト5位指名され創成館出身初のプロ選手が誕生した。川原は185センチ84キロの恵まれた体型から投げ下ろすストレートとスライダーが武器の大型左腕。エースとして、第48回神宮大会準優勝に貢献。そして、第90回記念選抜高等学校野球大会では創部初のベスト4に輝く活躍を見せるなど創成館を全国区の学校にさせてみせた。
1年次までは、外野手をやっていて投手としてドラフト指名されるなど成長力は計り知れないものがある。競争厳しいプロの世界でも驚異的な成長を期待する。
創成館は、走攻守のバランスが毎年整っている。稙田龍生監督がチームとして掲げる「苦戦しても敗戦しない」ことを念頭に置き、接戦をものにするまさに「苦戦しても敗戦しない」チームを作り上げている。
この数年の戦いぶりからみても接戦をものにしていき大量得点での試合も多くある。甲子園出場が目標ではなく勝利そして優勝が狙えるチームとなった創成館。長崎県内で夏の選手権大会最多出場の長崎海星や強豪・長崎日大などライバルがひしめくが近年全国での活躍が目立っていない。創成館の活躍で、長崎県内に新たな風を吹かすと共に県勢初の深紅の大優勝旗を持ち帰ってもらいたい。
[page_break:近年の卒業生]近年の卒業生
中部学院大に進学した杉原健介
■2009年卒
塩田 英介(JR九州)
■2011年卒
野中 賢人(九州産業大―ツネイシブルーパイレーツ)
野口 隼人(東海大九州―鮮ど市場ゴールデンラークス)
■2014年卒
大野 拓麻(近畿大-鷺宮製作所)
坂井 陸(東京農業大)
小島 正直(第一工業大)
林 健斗(第一工業大)
■2015年卒
野口 遥駆(日本文理大)
小野田 弥啓(九州共立大学)
牧野 慎也(近畿大)
原口 史也
川尻 一平
廣渡 勇樹(九州共立大)
立部 峻長(神奈川大)
喜来 友貴(東海大九州キャンパス-カナフレックス)
箙瀬 光貴(東京国際大)
上田 隼己
永友 夢大
山田 大輔
松﨑 海里
三好 将司
末松 大空
奥住 太貴
江内谷 康大(近畿大工学部)
■2016年卒
鷲﨑 淳(近畿大)
大田 圭輔(近畿大工学部)
中島 崇(近畿大工学部)
峯 周汰(西日本工業大)
鳥飼 立樹(九州産業大)
嶋田 力也
野中 毅幸(福井工業大)
水永 悠斗(専修大)
藤崎 紹光(関東学院大)
寺地 竜斗(九州産業大)
坂元 孔飛
麻生 光輝(長崎国際大)
吉田 仁将
近藤 将真(九州国際大)
近藤 航太
■2017年卒
中島 巧喜(近畿大工学部)
宇土 憲伸郎(熊本ゴールデンラークス)
大久保 雄大(中部学院大)
横﨑 裕哉(日本文理大)
林山 太州(近畿大)
■2019年卒
川原 陸(阪神タイガース)
平松 大輝(環太平洋大)
松浪 基(近畿大工学部)
藤 優璃
杉原 健介(中部学院大)
徳吉 涼太
野口 恭佑(九州産業大)
峯 圭汰(日本大)
松山 隆一(九州産業大)
戸田 達也(近畿大工学部)
伊藤 大和(三菱重工名古屋)
七俵 陸(神奈川大)
出嶋 公誠
埜川 希龍
眞﨑 晴那
水野 航洋
鳥飼 悠斗
酒井 駿輔(日本大)
佐藤 晃綺(九州国際大)
佐藤 泰稀