目次

[1]東浜巨―嶺井博希の超高校級バッテリーでセンバツ制覇!
[2]近年の卒業生

 沖縄の強豪校のひとつに数えられる、沖縄尚学。ここ3年は甲子園の舞台から遠ざかっているが、それでも全国区での知名度は依然高い。そんな沖縄尚学の卒業生は、どんな顔ぶれがいるのだろうか。今回はこのチームについて掘り下げていこう。

東浜巨―嶺井博希の超高校級バッテリーでセンバツ制覇!

 沖縄尚学が全国的に注目を浴びたのは1999年センバツ。左腕エース・比嘉公也、主将で遊撃手の比嘉寿光の活躍により、見事、沖縄県勢初の優勝となった。そしてエース比嘉は母校の監督になり、現在では最も有名な沖縄尚学出身のプロ野球選手といえる東浜 巨投手を育てた。東浜は高校時代から、その才能をいかんなく発揮し、比嘉監督に「東浜に投球で教えることはなかった」と言わしめるほどであった。2008年センバツ、つまり東浜にとって3年春のときに、沖縄尚学は2度目の全国制覇を達成し、東浜は見事甲子園優勝投手となったのであった。その後、東浜は亜大を経て福岡ソフトバンクホークス入り。プロ入り5年目となった今年は16勝を挙げ最多勝。初のタイトルを受賞し、そして福岡ソフトバンクの日本一に貢献。ホークスの中心選手として初めて味わう日本一を存分に味わった。

 横浜DeNAベイスターズの正捕手として成長しつつある嶺井 博希は、東浜 巨の入学してすぐの1年春から正捕手の座を奪い取り、1学年上の東浜とバッテリーを組み、前述の2008年選抜大会に中心選手として優勝に貢献。そして嶺井は、東浜の後を追うように、亜細亜大学に入学。大学でも1年秋には正捕手の座に就き、再び結成した東浜とのバッテリーで、2011年秋には東都大学リーグを制覇。東浜は大学時代、リーグ完封記録を更新する16完封という圧巻の成績を残すなど、大学球界を代表する投手として君臨した。また東浜の同期・西銘 生悟も中央大、Hondaと名門チームを歩む好打者として活躍している。

 彼らの前には、東京ヤクルトの比屋根 渉、千葉ロッテの伊志嶺 翔大の2人のアスリート型野手が活躍お見せていた。比屋根は伊志嶺の1学年上の先輩、そして伊志嶺は東浜の2学年先輩という構図だ。
比屋根が3年で中堅手のレギュラーとして活躍し、伊志嶺が2年ですでにベンチ入りしていた年に、沖縄尚学は2005年、春夏連続での甲子園を達成し、はベスト8、は2回戦進出という結果を残した。

 比嘉監督の就任によって、着実に全国レベルの強豪校へ成長していた沖縄尚学は、2013~2014年ごろにビッグウェーブを迎える。2013、2014年と2年連続で春夏甲子園に出場、4季連続出場という世代を作ったのだった。2013年春は1回戦敗退、2013年夏は2回戦敗退となった世代でプロ入りしたのが、右のアンダースローで、あまり出番がなかった與座 海人。高校時代の評判でいえば、與座以上の選手は多くいた。しかしそれでも努力の末、岐阜経済大のエースとなり、今年の大学選手権では1安打完封勝利。ここでプロのスカウトの評価を大きく高め、埼玉西武ドラフト5位指名。嶺井以来のプロ入りを決めるのだから、野球選手の成長は面白い。我慢強く見守ってきた比嘉監督をはじめとした沖縄尚学の関係者にとってはうれしい出来事だった。

 そして話を2014年春に戻すと、巨人にドラフト2位で入団した岸田 行倫が4番に座る強力な報徳学園打線に対し、エース・山城 大智が完封勝利を披露するなどでベスト8に進出。

 作新学院二松学舎大附を破ってベスト8入り。準々決勝では山城が力尽きて三重に敗れたものの、2季連続ベスト8という快挙を成し遂げた。

 それ以来甲子園出場はないが、今秋の沖縄大会で優勝。九州大会でもベスト8。先日行われた1年生沖縄中央大会でも優勝を果たし、県内での地位はしっかりと高い位置でキープしている。2018年は最速145キロ左腕・知念 大成に注目。この男が、高卒プロ入りを狙える選手となれば、沖縄尚学の野球部史に新たな歴史が刻まれることは間違いない。

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