Column

東福岡(福岡)編「福岡を代表するスポーツ学校・東福岡のつながり」

2015.12.06


左から高校時代の森 雄大、森 翔平

 東福岡高校は、今年、前身である福岡米語義塾の創立から70周年を迎える。ラグビーやサッカー、バスケットボールでも全国トップレベルの高校で、アスリート養成学校と言っても過言ではないだろう。野球部は春夏通算6度の甲子園出場を誇り、現在でも福岡県の強豪校として全国に名を馳せている。

 卒業生には球界屈指の強打者、村田 修一選手(読売ジャイアンツインタビュー<2013年7月19日公開>)や同じくスラッガーとして活躍する吉村 裕基選手(福岡ソフトバンクホークスインタビュー<2011年6月28日公開>)などが挙げられる。そんな東福岡のつながりを伝えていきたい。

村田、森兄弟と好投手を次々と輩出する東福岡の土壌

 1993年夏に強豪校が集う福岡大会を制し、見事、甲子園初出場を果たす。その後も98年には速球を武器とする村田 修一がエースとしてチームを牽引し、連続で甲子園出場。この年の春の選抜大会では2回戦・出雲北陵に5対0で勝利し初戦突破。これが春夏通じて甲子園初勝利だった。

 3回戦では松坂 大輔投手(福岡ソフトバンクホークス)擁する横浜高校との対戦。
高校生を代表する好投手同士の対決は、投手戦となった。松坂は東福岡打線を2安打に抑え、圧巻のピッチングを見せると、村田もそれに負けじと9つの三振を奪い完璧なピッチングを見せた。
終盤に力尽き失点してしまい0対3で敗れはしたが、横浜を相手に接戦を演じたことでチームとして自信をつけると、続く夏も甲子園出場を果たした。

 1999年夏には田中 賢介選手(北海道日本ハムファイターズ)がチームを牽引し3度目の出場を果たしたが、初戦敗退を喫している。

 転機は2001年春の選抜大会。高校通算40本以上の本塁打を放った2年生スラッガー・吉村 裕基や大会記録となる3試合連続本塁打を放ったエース・下野 輝章を軸にベスト8進出。その後、2007年夏の大会で悲願の夏初勝利を掴んだが、それ以降の出場はない。

 近年では好投手を輩出しており、2012年に森 雄大投手(東北楽天ゴールデンイーグルス)がドラフトで1位指名され、2014年の春季九州大会ベスト4春季福岡大会優勝の立役者でもある濱田 駿投手(関西大)と森 雄大投手の弟である森 翔平投手(國學院大)などがいる。
今年のエース・福島 滉貴も、140キロを超える速球を武器にする本格派右腕で、今後も好投手の出現が期待される。

 今後校内の他の部活動に負けないように互いに切磋琢磨し、2007年以来の甲子園を目指して激戦区福岡県を勝ち上がってもらいたい。

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近年の卒業生

 低迷期が続いていたが、近年、高いレベルで活躍する選手が現れてきた。やはり直近で、ドラフト1位で指名された森投手が4年目を迎えるシーズンで、どこまで活躍ができるのか、大きく注目をしていきたい。

■2005年卒
縞田 拓弥日本大-JR東日本-オリックス・バファローズ)

■2009年卒
水落 雄基福岡大-福岡ベースボールクラブ)

■2013年卒
森 雄大(東北楽天ゴールデンイーグルス)
野原 総太(西部ガス)
入江 達博福岡大

■2014年卒
亀川 裕生(東海大・九州キャンパス硬式野球部所属)
春日 大生福岡大

■2015年卒
濱田 駿(関西大)
森 翔平國學院大


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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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