第129回 【三年生座談会】県立松山工業高等学校(愛媛)【前編】2015年09月26日

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【目次】
[1]「史上最弱」から「自分からする」へ
[2]大コンバートと朝の自主練習で成長のきっかけをつかむ
[3]誓った「打倒・松山北」と練習試合での刺激

弱い僕らがベスト8に進んだ「キセキ」

 2015夏の愛媛大会。第1シード・今治西の3年ぶり13回目優勝の傍ら、2つの「○○年ぶり」が大きな話題を集めた。
1つは秋や春はベスト8常連となっている松山北、意外とも言える「61年ぶり」ベスト4。そしてもう1つは松山工の「35年ぶり」ベスト8である。特に秋・春共に中予地区予選敗退に終わっていた松山工の躍進は、目の肥えた多くの高校野球ファンを驚かせた。

 ただ、そこには多くの確かな理由がある。今回は高校野球での経験を糧に新たな世界へ羽ばたこうとしている3年生6人の座談会から、誰もが努力すれば起こしうる「キセキ」を追っていきたい。前編はどこにでもある野球部が徐々に変化していく過程を・・・・・・。

<出席者>
福﨑 亮太(3年主将・捕手・背番号2)
池田 牧穂(3年・捕手・背番号12)
片桐 真之介(3年・二塁手・背番号4)
玉井 慎吾(3年・一塁手・背番号3)
竹田 伊吹(3年・右翼手・背番号9)
成松 昌彦(3年・左翼手兼投手・背番号7)



笑顔があふれる3年生6名(県立松山工業高等学校)

「史上最弱」から「自分からする」へ

福﨑 亮太選手(県立松山工業高等学校)

――まずは時計の針を一年前に戻して頂いて、新チーム立ち上げのときの様子はどんな感じでしたか?

福﨑 最初はまとまりがなく声も出ていなかったですね。主将になることは想定内でしたけど、自分も声を出せず(皿海 拓生)監督からも注意されました。

成松 確かに福﨑は前チームから主力でしたけど、声を出すキャラクターではなかったですからね。

片桐 そして僕らの代は「松山工業野球部史上最弱の代」と最初に言われて。普通はそこで反抗心が出るものでしょうが、それもなく・・・・・・。

一同 (苦笑)。

玉井 旧チームのとき、福﨑や成松が主力組で遠征していたときに1年生との紅白戦を組んだら、勝ちましたが9回まで0対1。そして2人が入った状態で学年対抗戦をしたらボロ負けして。そこから僕らも気持ちが入りました。

――中予地区新人戦松山東に延長10回タイ・ブレーク勝利も、松山西には3対10コールド負けでした。そこからはどんな練習を?

竹田 塁間でのボール回しやキャッチボール。トスバッティングも含め「10回連続で成功しないと終わらない」練習をしました。今振り返れば最後の夏は送球のミスが少なくなっていましたね。

僕らの熱い夏 2015

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成松 昌彦(松山工) 【選手名鑑】
松山工 【高校別データ】

プロフィール

寺下友徳
寺下 友徳
  • 生年月日:1971年12月17日
  • 出身地:福井県生まれの東京都東村山市育ち
  • ■ 経歴
    國學院大學久我山高→亜細亜大。
    幼稚園、小学校では身長順で並ぶと常に一番後ろ。ただし、自他共に認める運動音痴から小学校入学時、早々に競技生活を断念。その後は大好きなスポーツに側面から関わることを志し、大学では応援指導部で4年間研鑽を積む。亜細亜大卒業後はファーストフード販売業に始まり、ビルメンテナンス営業からフリーターへと波乱万丈の人生を送っていたが、04年10月にサッカーを通じて知り合った編集者からのアドバイスをきっかけに晴れてフリーライター業に転進。07年2月からは埼玉県所沢市から愛媛県松山市へと居を移し、現在は四国地域を中心としたスポーツを追いかける日々を過ごす。
  • ■ 小学校2年時に福岡からやってきた西武ライオンズが野球と出会うきっかけ。小・中学校時代では暇さえあれば足を運んでいた西武球場で、高校では夏の西東京予選の応援で、そして大学では部活のフィールドだった神宮球場で様々な野球を体感。その経験が取材や原稿作成の際に「原体験」となって活きていることを今になってつくづく感じている。
  • ■ 執筆実績
    web上では『ベースボールドットコム』(高校野球ドットコム、社会人野球ドットコム、独立リーグドットコム)、書籍では『ホームラン』、『野球太郎』(いずれも廣済堂出版)、『週刊ベースボール』(ベースボール・マガジン社)など。『甲子園だけが高校野球ではない2』(監修・岩崎夏海、廣済堂出版)でも6話分の取材・文を担当した。

    さらに野球以外でもサッカーでは、デイリースポーツ四国3県(香川・高知・愛媛)版・毎週木曜不定期連載中の『スポーツライター寺下友徳・愛媛一丸奮闘記』をはじめ、「週刊サッカーダイジェスト」(日本スポーツ企画社)、『サッカー批評』、web『スポーツナビ』など多数媒体での執筆実績あり。また、愛媛県を熱くするスポーツ雑誌『EPS(ehime photo sports)』でも取材協力を行っている。
  • ■ ブログ:『寺下友徳の「四国の国からこんにちは」』■twitterアカウント@t_terashita
    ■facebook: http://www.facebook.com/tomonori.terashita
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