県立栃木工業高等学校(栃木)
栃木県栃木市に位置し、機械科、電気科、電子科、情報技術科の4つの科からなる栃木工業高校。その工業技術を生かし、福祉の分野においても積極的に力を発揮しています。使われなくなった車いすを修理し、世界の各国へ送る活動のほか、タイの福祉施設を訪れ車いすを修理するなど、国際的なボランティア活動も実施しています。また、地域との交流を目的とした地域資源活用プロジェクト、テクニカル・リペア(テクノボランティア)活動も行っています。そして野球部も毎朝欠かさず学校内や公園の清掃を行い、日頃の感謝の気持ちを表すとともに、感性にも磨きをかけています。
そんな栃木工業野球部の先輩にはJR東日本を経て、現在読売ジャイアンツで活躍中の寺内 崇幸選手がいます。
近年力をつけ始め、一昨年夏には強豪作新学院に敗れるも、県ベスト8まで勝ち上がっています。この夏の初戦の相手は、春季大会で負けている栃木。両校、学校の立地も近く春の因縁もあるため、特別な想いがぶつかる試合になることは間違いありません!
チームテーマは「スピード&チャレンジ」。この冬には、夏に向けてチーム全体で体づくりに力を入れ、物凄い量のご飯を食べたとのこと。栃木工の熱い夏が始まります!
チーム基本情報を紹介!
■ 栃木工業高校の増田 悠太君(学年:3年/役職:副主将)にお話を伺いました!
Q. 部員は何人いますか?
1年生が23人、2年生が24人、3年生が25人の合計72人です!
Q. 平日の練習時間は何時から何時までですか?
16時から20時45分です!
Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。
校庭をサッカー部と共用で使っており、センター、ライト後方が重なります。また、体育館がひとつしかなく、雨の日は校舎の廊下しか使えません。
階段なども利用して、トレーニングを行っているのですね。
今年のチームについて
試合後のミーティング(県立栃木工業高等学校)
Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。
「何番バッターからでも点が取れる打線」、「堅い守りの守備」、「声で相手を圧倒する威圧感」の3つです!
Q. まずは声で勝つ!重要なことですね!では現在、夏へ向けてどのようなことを課題において取り組んでいますか?
今、課題として取り組んでいることは、スピード感を付けることと、仲間を助ける声掛けです。作新学院や、他の私立高には足が速い選手が多いので、そのスピードに遅れを取らないように何事も素早くやることを心掛けています!
Q. スピードは走塁、守備でも重要な要素となってきますからね!では、春季大会を振り返っての収穫や課題はありましたか?
春季大会の時はまだチームがまとまっておらず、試合で自分たちのプレーができず、打撃も淡泊になってしまいました。チームがまとまるために、小さなことを徹底していき、大会で100%の力が発揮できるように、自信のつく練習をしています。
Q. 春のうちに課題が見つかったことで、夏に向けて取り組むことができましたね!では、夏を勝ち抜くために欠かせないことはありますか?
投手陣の底上げ、打撃のつながりです!
Q. 自分たちのプレーをするために必要不可欠ですね!まとまりが大切と言っていますが、部員の心を一つにするために野球部で取り組んでいることがあれば教えてください。
「全力疾走」、「全力発声」、「バットを短く持つ」の3つです!
Q. 今に至るまで、この冬は厳しい練習をたくさん乗り越えてきたと思います。その中で、成果が表れた練習があれば教えてください!
自分達はこの冬、食べて体を太くするということを目標にしてきました。ご飯をお腹いっぱいのその先まで死ぬ気で食べることがとても辛くて、当時はもうやりたくないと思いました。でも頑張った結果、チームのほとんどの選手が身長-100を達成し、身体が一回り大きくなりました!
Q. 身長-100を達成したのはすごいですね!頑張った成果です!では、野球部で結束があるなと感じたエピソードがあれば教えてください。
ランニングトレーニングの時に、全員が息切れをしている中、タイムに入れない選手に頑張れ!と声をかけていることに結束を感じました。
Q. 辛いときこそ声が助けてくれますね!では、夏を迎えるにあたって、今はどのような気持ちで練習していますか?
すべてのプレーで甲子園を意識し、今まで支えてくれた親や先生、コーチ、ここまで一緒にプレーしてきた仲間に感謝し、絶対に勝つという強い気持ちで練習しています!
倉持 秀哉選手(県立栃木工業高等学校)
Q. ありがとうございました!ここで梶木部長!チームのキーマンを教えてください!
倉持 秀哉、増田 悠太、田中 仁の3選手です。
倉持は主将で4番。夏は主戦投手として期待できます。
増田は俊足巧打の左打者。攻撃の要となる選手です。
田中は長打力のある左打者で、チームの得点力のカギですが、勝負強さを磨きたいです。
夏の活躍が楽しみな3人ですね!ありがとうございました!
ここからは、田中 仁君にお話を伺います!
練習中の様子(県立栃木工業高等学校)
Q. 高校野球のどんなところが好きですか?
田中 仁(以下「田中」):最後の最後まで何が起こるか分からないところです。
Q. 一番好きな練習は何ですか?
田中:バッティング練習です。
Q. では、キツいと感じる練習はありますか?
田中:ランニングトレーニングです。
Q. では、引退までにこの高校と対戦してみたいという高校はどこですか?
田中:敦賀気比です。やはり、全国一のバッティングを生で見たいからです。
Q. 一番好きな応援歌は何ですか?
田中:日本ハムファイターズの「稲葉ジャンプ」です!
Q. もしや栃木工の試合では田中ジャンプが見られるのでしょうか!?それでは最後に、野球をする上でモットーにしている、好きな言葉を教えてください!
田中:「夢なきものに成功なし」
甲子園という夢を掲げ、夏に向けて頑張ってください!ありがとうございました!
指導者が語る!このチームの強み
■梶木 英彦部長に質問!
Q. 新チームが始まってから、どのようにチームを作り上げてきたのでしょうか?
スピード&チャレンジをスローガンに、何事もスピードを意識し、相手にプレッシャーをかけられるプレーを目指しています。また、積極的な姿勢を重視するため「チャレンジ」失敗から学びながら、夏に向けてのチーム作りをいています。選手間の仲がよく、地道な取り組みができることが強みです。
地道な取り組みが出来るのは本当に強い証だと思います。スピード&チャレンジで夏をさらに熱くしてください!ありがとうございました!