県立鳥栖工業高等学校(佐賀)
スキの無いチーム作りを目指して!
佐賀県鳥栖市にある鳥栖工業高校は、先日紹介した三池工業高校の全国優勝の立役者の監督として活躍した、読売ジャイアンツの原 辰徳監督のお父さんの貢氏が卒業生として全国的に有名である(三池工チーム紹介の記事)。
昨年の秋季佐賀大会で準優勝し九州大会に出場すると、大会ベスト4の九産大九州相手に善戦する。そして今春のセンバツ大会に21世紀枠推薦校として佐賀県から推薦される(関連ニュース)など、注目度が高い学校である。
現在部員は72人(1年生:33人、2年生:19人、3年生:20人)。学校のグラウンドは野球部、サッカー部、ラグビー部、陸上部、駅伝部で共用使用しているため、ショートとレフトの間に駅伝用のトラックがあり、決して自由にグラウンドを使える環境ではない。しかし部員は16時から19時30分まで練習に励み「スキの無いチーム」づくりを目指している。
そんな鳥栖工野球部について磯野 和也主将にお聞きし、馬場 輝夫監督にも夏に向けてのチーム作りについて伺った。
今年のチームについて
練習中の様子(県立鳥栖工業高等学校)
磯野 和也主将にお聞きしました!
Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。
「バッテリーを中心とした守り」「1番から9番まで、つなぎを意識した攻撃」「団結力」この3つがチームのウリです!
Q. 夏へ向けて、現在、どんなことを課題に練習をしていますか?また、秋・春からチームとして成長したと感じる部分を教えてください。
課題は、試合の立ち上がりです。
成長したと感じる部分は「つなぐ意識」が徹底されているところです!
Q. 春季大会を振り返ってみて収穫などはありましたか?
春季大会では、基本の大切さを学びました。
Q. 工業高校で「ものづくり」や「専門の技術」を学ぶ中で、野球に生きているなと感じることはありますか?
「ものづくり」の大変さを知っているからこそ、道具を大切に扱うことができます!
Q. どんなものでも携わっている人がいることを意識できると違いますね。
練習後にチームで決まって行うことはありますか?
みんなで並んで校歌を歌うことです!
Q. これは珍しいですね!続いて、チームで大切にしている考えはありますか?
「人間力」と「本気力」この2点を大切に考えています!
Q. 夏を迎えるにあたって、どんな気持ちで練習をしていますか?
「佐賀県ではなく、全国で通用する野球を」という意識でやっています!
楢嵜 塁選手(県立鳥栖工業高等学校)
Q. 視野を広く持っていますね!では、チームに不可欠なキーマンを教えてください。
Q. お2人は、どんな選手ですか?
岩尾は、とにかく周りの目を気にせずに堂々と声を張り、大きくジェスチャーをするコーチャーです!
楢嵜は、投打ともにチームの勝利のカギとなる選手。打っては、チームトップの14本塁打で、投げては140キロ前半のストレートを武器とする投手です!
頼もしいキーマンたちですね!
引き続き磯野 和也君(主将)と、副主将の山本 悠介君の2人にお話を伺います!
磯野 和也主将(県立鳥栖工業高等学校)
Q. 高校野球のどんなところが好きですか?
磯野 和也(以下「磯野」):最後まで何が起こるかわからないところが好きです!
山本 悠介(以下「山本」):僕は生活の全てを懸けられるくらい、熱くなれるところが好きです!
Q. 一番好きな練習は何ですか?
磯野・山本:バッティング練習です!!
Q. キツイと感じる練習メニューはありますか?
磯野・山本:走るトレーニングです…。
Q. 走るメニューは相当キツそうですね。では、引退までにこの高校と対戦してみたいという高校はどこですか?
磯野・山本:九産大九州と対戦したいです!九州大会で負けたリベンジを果たしたいです!!
Q. 一番好きな応援歌は何ですか?
磯野:「エル・クンバンチェロ」です。
山本:僕は、「ルパン三世のテーマ曲」です。
Q. それでは最後に、お2人が野球をする上でモットーにしている、好きな言葉を教えてください。
磯野:「やれることは全力で。すべきことは確実に」です!
山本:「凡事徹底」です!
指導者が語る!このチームの強み
■馬場 輝夫監督に質問!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どのようにチームを作り上げ、また夏に向けてどんなチームを目指してきたのでしょうか?このチームの強みとともに、教えてください。
新チーム結成以降は、走攻守すべてにおいて、高いレベルでバランスの取れたチームを目指して取り組んできました。夏に向け各分野でさらに追求していく中で、細かい部分にまでこだわったスキの無いチームを目指していきたいと思います。中心となる3年生は、向上心が強く吸収力のある選手が多いので、人間性という部分でも期待感が膨らむチームです!
選手との良い信頼関係が築けていらっしゃるのですね。お話を聞かせていただきまして、ありがとうございました!