目次

[1]基本的なトレーニングを継続することが大切
[2]トレーニングはとにかく楽しむこと
[3]みんなの笑顔を見たいから強い気持ちになれる

 最終回では、上原投手を作り上げたトレーニングの重要性とメンタリティに迫ります。そこには上原投手の考えが詰まっていました。

基本的なトレーニングを継続することが大切

上原 浩治投手(ボストン・レッドソックス)

 今年で40歳を迎える上原投手。トレーニングは1年間無事にプレー出来ることを考えて行っている。上原投手がトレーニングの重要性を実感したのは大学時代だった。

 高校時代は全く無名選手だった上原投手。「這い上がりたい」。その一心で始めたのがウエイトトレーニング。ウエイトトレーニングによって、球速も格段に伸び、全国の舞台で活躍。一躍、ドラフト候補として注目を浴びる。プロ入り後も、巨人のエースとして君臨。そこでトレーニングを継続することの大切さを実感する。

「トレーニングをしない奴は、間違いなく伸びることはないですし、落ちていくだけです。体を作るのはプロに入ってから、というのは遅いと思います」

 アマチュア時代からしっかりとトレーニングをすることの大切さを訴える。だがウエイトトレーニングを行う以前に大事にしている考えは、走れる身体であるかどうか。
「走れなくなったら僕は現役をやめます。それくらい走ることは大事だと思っています。MLBでも走る選手はしっかりと走っていますよ」と走る重要性も語っていた。

 走ること、トレーニングを継続することの大切さを語った上原投手が、もう一つ大切だと語ったのが「体幹」だ。
「体幹は人間が生きていく中で一番大事なところですし、野球に限ったことでは無いですよね」

 最近はトレーニングに対する知識も増えてきているが、上原投手は中学生を見ていて、基本を飛ばしているように感じているようだ。

「知識や良い食べ物だとかを取り入れているので、体つきは素晴らしいものになっています。ただ基本がおざなりになっていて、一段飛ばししている感じがあります。新しい知識を取り入れるのはダメなことでは無いですけど、基本あっての知識だと思うし、基本あっての技術練習であるし。
根本的な土台練習っていうのは、おろそかにしてほしくないです。だから、根本的なものをわかっていないな、というのを感じます。やっぱり、キャッチボールが一番大事なんですよね。ピッチングにおいてもそう。そのキャッチボールをおろそかにしているなと感じます」

 技術練習の前にやるべきことがある。上原投手はその考えを大事にしているからこそ、40歳になる今でもプレーができているのだ。上原投手にとってオフシーズンはトレーニングの期間だと考えている。

「シーズン中にできない事、あとはシーズン中に出てきた課題を克服する時期だと思っています。技術的にはすぐに克服はできないですけど、体力を付けることはできます。今年に限って言えば、シーズンの終盤にちょっとバテましたから、それをバテないようにしていくためのトレーニングだと考えています」

 だが、オフシーズンのトレーニングは、繰り返しの練習になるので、どうしてもモチベーションが下がってしまうことが多い。上原投手はどうやってモチベーションを上げているのか。

「現役でいるうちが華だと思っています。現役でいるから、いろいろな我儘も言えるし、野球教室も現役中しかやらないですし。子供達も現役だから喜んでくれる、引退している選手には、そこまで目を輝かせてくるという印象は僕の中ではないので」

 プロだからこそ憧れてくれる、目を輝かせてくれる。そこにはプロとしての誇りが感じられた。

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