目次

[1]打撃投手でコントロールを磨いた高校時代
[2]制球力を高めたいならキャッチボールを大切に

 「上原浩治が語るピッチング・メソッド」第2回では、緻密な制球力を磨くためのアドバイスを上原浩治選手から頂きました。
上原投手の最大の武器であるフォークボール。いずれフォークを習得したいと考えている球児にとって大きなヒントになったと思います。ただフォークは真っ直ぐがあっての変化球。真っ直ぐを追求する姿勢も忘れません。今回は上原投手の緻密なコントロールに迫ります。

打撃投手でコントロールを磨いた高校時代

 上原投手はコントロールに優れた投手としても知られる。日本時代、制球力を示す通算与四死球率は第1位(通算1000投球回以上)の1.20。通算1549回投げて、四球はわずか206だった。メジャーでも四球は350回1/3を投げて46と少なく、狙ったスポットに投げる能力が長けていると認識されている。

上原 浩治投手(ボストン・レッドソックス)

 そんな上原投手のコントロールはいつ培われたのか?筆者は以前、東海大仰星高時代に上原投手を指導した西豊 茂監督(現総監督)から「上原は連日打撃投手として200球、300球投げることで、ここに投げればいい当たりをされ、ここに投げれば凡打になるという感覚をつかんだのでは」という話を聞いたことがある。それを上原投手に伝えると、こう返してくれた。

 「確かに打撃投手をすることで、コントロールが良くなったところはあると思います。なにしろ5球投げたら、全てストライクを投げなければなりませんからね。

 当時はど真ん中しか投げてませんでしたが、“ここでボールを離せばど真ん中にいく”ということを意識しながら投げてました。ど真ん中に投げるコツがわかれば、コースの投げ分けもできるようになります。狙いをど真ん中から少しずらせばいいわけですからね。
打撃投手は打者に打ってもらうのが仕事ですが、投手にとってもあながち軽視できない、レベルアップの場だと思います。僕はプロに入ってからも、積極的に打撃投手をしてました」

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