第86回全国選抜高等学校野球大会 出場校分析

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県立岩国高等学校【山口】14年ぶり7回目山口県岩国市川西4丁目6-1中国大会優勝(山口県1位)一覧へ戻る

県立岩国高等学校(山口) 戦力分析!

チームをけん引するエース、柳川健大投手

チーム防御率17位 1試合平均与四死球の少なさ3位
チーム打率27位 1試合平均四死球6位

 柳川 健大東 史弥と旧チームのマウンド経験がある2投手が軸と見られていたが、夏を越えて一気に大エースとなったのが柳川だった。

 夏休みの練習試合を見ると、2対1で競り勝った8月4日の明豊(大分)戦で完投。ここから8日の春日部共栄(埼玉)戦での1失点など、一気に自信をつけたことが伺える。その後、秋季大会へのシード決め大会となる新人戦では、1試合のみに登板し、柳井学園を2点に抑えた。

 公式戦に入ると、マウンドは柳川の独壇場。中国大会出場が決まっていた県大会決勝(高川学園戦)を除く10試合で登板し、全て完投を果たした。シャットアウトゲームが4という数字は、今大会出場投手の中で2番目に多い。さらに武器はコントロール。無四球試合こそなかったが、全ての試合を1~3個以内に抑え、与四死球率は出場校の主力投手で7位となる1.89をマークした。奪三振率も8.11と多いのが特徴。ただ、試合別にみると二桁三振を奪った時と、そうでないときの数の差がある。これは調子や疲労度によって、投球スタイルを柔軟に変化させられていたためで、頭の切り替えがうまい投手とも言えるだろう。

■守備面の課題

 チームで16個記録した失策の数が課題。柳川の失点が22に対し、自責点は15と差があった。明治神宮大会では、慣れない人工芝球場とはいえ2試合で5失策。相手が強力になり、打球が強くなった時にどう対応するかがわかった大会になったと言えるのではないだろうか。また唯一の敗戦となった神宮準決勝の沖縄尚学戦(2013年11月19日)では5回11失点でコールド負け。エースが打たれて、守りが乱れた流れを立て直すことができなかった。甲子園ではコールドゲームがなく、ほぼ確実に9イニングを戦う。前半で崩れた時に、どう試合を立て直して後半に臨むか。山積だった冬の課題をどこまで克服できているかに注目したい。

■攻撃面について

 攻撃では、チーム打率こそ高くないが、1番川本 拓歩と4番二十八 智大が4割台をマークするなど、柱となる選手がはっきりとしている印象だ。二人とも三塁打が出場選手2位タイとなる3本を放った。
 特に二十八はチーム唯一となる本塁打を、選抜出場への大一番とも言える中国大会準決勝(倉敷商戦)(2013年11月02日)で放った。プロも使用する広い倉敷マスカットスタジアム、それに試合の持つ意味を考えれば、この一発の影響は計り知れなく大きいと読み取れる。さらに公式戦全体での打点18は、全出場選手で19打点の3選手に次ぐ4位タイ。頼れる4番だ。

 もう一つ、目立ち難いが、2番水野 大地が打率1割5厘、出塁率2割2分4厘ながら4個の盗塁を記録した。これは当然次の打者やその次の打者で相手守備陣に揺さぶりをかけていることが伺える数字だ。中国大会決勝(広島新庄戦)(2013年11月03日)や明治神宮大会初戦(白鷗大足利戦)(2013年11月17日)での、終盤の勝ち越し劇は、こういった目立ち難い伏線が要因になっているのかもしれない。


学校情報


学校長松根 健治
監督河口 雅雄かわぐち まさお1964年3月14日生 岩国高→中央大 現役時代は捕手 卒業した1986年,会社員を務めながら岩国高のコーチとなり,92年に監督就任。現在も会社員を兼務。
責任教師石橋 知治いしばし ともはる1979年6月8日生 防府高→山口大 2009年岩国校に赴任し野球部部長となる。保健体育科教諭。

選手名簿

  
打順
守備
名前ふりがな
身長体重投打

打数安打





打点三振





打率出身中学
1 5投 柳川 健大 やながわ たけひろ 3 184 70 右右 10 34 13 1 0 0 5 7 5 3 1 1 0.382 岩国市立玖珂
2   2捕 水野 大地 みずの だいち 2 173 68 右右 11 38 4 0 1 0 3 6 7 4 4 2 0.105 国立 山口大学教育学部附属光[光市]
3   4一 二十八 智大 つちや ともひろ 3 177 80 右左 11 44 21 2 3 1 18 4 3 0 3 0 0.477 国立 山口大学教育学部附属光[光市]
4   1二 川本 拓歩 かわもと たくほ 2 179 72 右左 10 42 17 2 3 0 9 10 3 0 0 4 0.405 岩国市立川下
5   7三 河村 凌輔 かわむら りょうすけ 3 166 60 右右 11 31 5 3 0 0 4 2 9 4 1 3 0.161 岩国市立周東
6   8遊 木原 勇人 きはら はやと 3 172 65 右左 11 35 9 0 1 0 6 5 3 6 0 3 0.257 岩国市立岩国
7   3左 東 史弥 ひがし ふみや 3 180 72 右左 10 35 7 0 1 0 4 10 8 1 2 0 0.200 岩国市立玖珂
8     9中 神足 京平 こうたり きょうへい 3 171 63 右右 11 25 6 2 0 0 3 5 7 6 4 1 0.240 岩国市立周東
9     6右 亀谷 勇太 かめたに ゆうた 3 179 74 右右 11 32 6 0 0 0 2 5 9 5 0 2 0.188 岩国市立平田
10     的場 祐太郎 まとば ゆうたろう 3 178 68 右右 - - - - - - - - - - - - - 岩国市立川下
11     田島 嵩大 たしま たかひろ 2 177 68 右右 - - - - - - - - - - - - - 岩国市立岩国
12     安永 大輝 やすなが だいき 3 173 63 右左 - - - - - - - - - - - - - 岩国市立麻里布
13     浜桐 勇輝 はまぎり ゆうき 3 170 65 右左 - - - - - - - - - - - - - 岩国市立東
14     森脇 涼太 もりわき りょうた 2 166 55 右左 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 - 岩国市立岩国
15     奥原 昇悟 おくはら しょうご 3 173 65 右右 1 1 1 0 0 0 2 0 3 1 0 0 1.000 岩国市立岩国
16     徳原 健 とくはら たけし 2 169 63 右左 - - - - - - - - - - - - - 岩国市立麻里布
17     男谷 廉太朗 おだに れんたろう 2 174 60 右左 3 5 2 0 0 0 0 2 2 0 0 0 0.400 岩国市立岩国
18     沖村 駿 おきむら しゅん 2 172 69 右右 1 2 0 0 0 0 0 1 2 0 0 0 0.000 岩国市立川下
19     木村 壮吾 きむら そうご 2 170 65 右左 - - - - - - - - - - - - - 岩国市立川下
 平均 身長体重チーム合計試合数打数安打二塁打三塁打本塁打打点三振四死球犠打飛盗塁失策打率長打率出塁率
173.84 66.579 11 324 91 10 9 1 56 57 61 30 15 16 0.281 0.3770.366
  • 注:昨夏の△は地方大会登録選手 ◎は主将。

投手成績

名前ふりがな学年身長体重利き腕試合数完投完封無四球投球回数被安打奪三振暴投与四死球失点自責点防御率
柳川 健大 やながわ たけひろ 3 184 70 10 10 4 0 81 52 73 3 17 22 15 1.67
東 史弥 ひがし ふみや 3 180 72 1 1 0 0 9 14 5 0 2 6 4 4.00
 平均 身長体重チーム合計試合数完投完封無四球投球回数被安打奪三振暴投与四死球失点自責点防御率
182 71 11 11 4 0 90 66 78 3 19 28 19 1.90

公式戦 11試合 10勝1敗

月日場所大会スコア
対戦校安打打点三振四死球犠打飛盗塁失策投手名














自校相手
9/15 ビジコム柳井スタジアム 山口県大会2回戦 8 - 1 8 岩国工 11 1 8 1 8 8 10 1 5 3 0 0 2 2 柳川 花井
9/17 ビジコム柳井スタジアム 3回戦 1 - 0 9 6 3 1 0 9 8 1 2 0 2 1 0 1 1 柳川 藤島
9/21 津田恒実メモリアルスタジアム(周南市) 準々決勝 9 - 2 8 下関商 10 5 9 2 3 6 5 2 6 2 3 0 3 4 柳川 森元、松本、有馬、宗近
9/22 津田恒実メモリアルスタジアム(周南市) 準決勝 9 - 0 7 桜ヶ丘 4 1 9 0 6 9 9 2 4 1 1 0 0 1 柳川 上川、田中、野原
9/24 津田恒実メモリアルスタジアム(周南市) 決勝 8 - 6 9 高川学園 10 14 8 6 3 5 7 2 1 0 1 0 2 2 酒井
10/26 倉敷市営球場 中国大会1回戦 7 - 1 9 鳥取商 10 3 5 0 3 10 8 3 3 2 2 0 1 0 柳川 雑賀、宮沢、森
10/28 倉敷マスカットスタジアム 準々決勝 4 - 0 9 崇徳 7 3 3 0 5 9 5 1 2 1 3 0 1 5 柳川 岡本、木村、森山
11/2 倉敷マスカットスタジアム 準決勝 7 - 0 9 倉敷商 13 5 7 0 4 13 5 1 3 0 0 1 0 0 柳川 大中、河野大、福田
11/3 倉敷マスカットスタジアム 決勝 4 - 3 9 広島新庄 6 10 2 3 5 5 8 1 4 1 2 2 1 1 柳川 山岡
11/17 神宮球場 明治神宮大会2回戦 6 - 4 9 白鷗大足利 9 10 3 3 7 5 1 1 1 2 1 1 2 3 柳川 比嘉、大下
11/19 神宮球場 準決勝 1 - 11 5 沖縄尚学 5 11 1 9 4 0 2 3 1 5 1 2 3 0 柳川 神里、山城大
一試合平均
(9イニング換算)
スコア得失点計安打打点三振四死球犠打飛盗塁失策
自校相手自校相手自校相手自校相手自校相手自校相手自校相手
6.33 - 2.8064- 28 9.00 6.60 5.54 2.40 5.64 7.80 6.03 1.90 2.97 1.90 1.48 0.60 1.60 1.88


非公式戦(練習試合含む) 41試合 23勝15敗3分け

登板投手:東、柳川、田島、冨山、貫田、的場、木原

準公式戦:岩柳地区新人高等学校野球大会 8/15○8-2高森(P冨山、貫田、田島)、8/17○3-2柳井学園(P柳川)、8/19準決勝○8-6柳井商工(P東)、8/19決勝●0-7【7回コールド】熊毛南(P田島、冨山、貫田)

その他相手校:(8月新人大会前)宇部工○○、明豊○●、大分上野丘●、楊志館●、高知商●、高知東○、高知○、春日部共栄○、宇部●、○、履正社●、西条農○、富山商△、浜田△、(8月新人大会後)府中東○○、長門●、済美●、如水館○、下関中央工●、(9月県大会前)広島商○、広島市工△、自由ケ丘●●、(9月県大会後)市立呉○●、防府商工●○、(10月中国大会前)高知中央○、大分商○○、(11月中国大会後)三原○、油木

岩柳地区1年生大会 11/4○7-3岩国総合(P田島)、11/9●2-5柳井(P田島)



過去の戦歴

高校別データベース 岩国

    • 注:上記データは、主催者発表の資料に基づき、本大会での登録選手はこの限りではありません。
      安打や被安打などの各種1試合平均の数字は、9イニング換算にしています。
      攻撃部門はトータルイニング、守備部門は守備イニングを基に算出しています。

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