Column

湘南工科大付属高等学校(神奈川)

2014.01.18

▲蒲谷 季大 主将

■選手に質問!
蒲谷 季大(学年:2年/役職:主将)二塁手

Q. 部員数は何人いますか?

 45人(マネージャー1人)

Q. オフシーズンの練習で、自分たちのチームならでは!の名物練習や、これは本当にキツイというメニューがあれば、教えてください。

 年明けの砂浜ダッシュ109本!!

【チームメイトを紹介!】
Q. この秋、活躍した仲間を紹介してください!

 舘山 直樹(たてやまなおき・1年生)と皆川 祐樹(みながわゆうき・2年生)です!

Q. 彼はどのような活躍を試合で見せたのでしょうか?

 舘山は、1年生ですが、堂々としたピッチングで勝利に貢献してくれました。
 皆川は4番で、沢山のプレッシャーの中、自分の仕事をしっかりしてくれました。

Q. 続いて、この冬、チームを熱くしてくれるであろう仲間を紹介してください!

 木村 貴大(きむらたかひろ・2年生)/槇山 大介(まきやまだいすけ・2年生)です!

Q. 彼はどのようにチームを熱くしてくれると思いますか?

 槇山は、アップリーダーで、練習の始まりに盛り上げてくれます。
 木村は、トレーニングリーダーで、辛い時にしっかりと周りをみて元気の出る一言を言ってくれます。

【意気込み!】
Q. 2年生にとっては最後となるオフシーズン。1年生にとっては、初めてのオフシーズン!春に向けて、どんな冬にしたいですか?

 チームでの課題と、自分達一人一人の課題に真剣に取り組み、小さなことに妥協せず、春にはチームが一つになって戦えるようにしていきたいです。

Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?また、秋に見つかったチームの課題は何でしたか?

 自分達の甘さを知った大会でした。
 課題は、打力の弱さと気持ちの弱さです。

Q. 秋季大会後、現在、チーム内で取り組んでいること

 自分達は、他の高校と比べると身体が小さいので、栄養セミナーを行い、管理栄養士さんに来ていただき、食について学びました。現在は、身長-100の体重になるように、チーム全員で取り組んでいます。

Q. 一昨年、秋春ベスト16に進出した先輩たちを超えるためには何が必要と考えていますか?

 先輩達と比べると力がないので、まずは基本となる土台をしっかり作ることだが必要だと思います。

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[page_break:チームの目標とチームの宣言!]

▲制球力アップを誓う工藤智成 副主将

Q. このオフシーズンでのチームの目標は

 体重を身長-100にする!

Q. 春のチームの目標を教えてください

 まずは神奈川県ベスト16を目標にしていますが、今は、1試合を大事に負けないチームになることです。

Q. 夏のチームの目標を教えてください

 ベスト16以上ですが、春と同じで、1試合を大事に負けないチームになることです。

■選手に質問です!

▲チームの4番・皆川祐樹 副主将

Q. あなたが高校野球が好きな理由は?

工藤 智成(以下「工藤」):野球が好きだからです。
皆川 祐樹(以下「皆川」):チームが目標をもって大会に臨んでいる姿に感動したからです。

Q. 一番好きな応援歌はなんですか?

工藤:闘牛士
皆川:アフリカンシンフォニー

Q. 一番好きなプロ野球選手は誰ですか?

工藤:ダルビッシュ 有選手(レンジャーズ)(2012,03,15君のタイプ別お手本を真似しよう!)
皆川:二岡 智宏選手

Q. 野球をする上でモットーにしている、好きな言葉はなんですか?

2人:凡事徹底

Q. この冬、自分はここまで成長するぞ!という熱い宣言を最後にお願いします!

工藤:針の穴を通す制球力を身に付ける。
皆川:技術も成長するのは大切だけど、中身ももっと成長して、人への気遣いや相手を思う気持ちをしっかり考えられる選手になること。

[page_break:榊監督がチームを熱く語る!]

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湘南工科大付属 集合写真

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■榊 淳一(さかきじゅんいち) 監督に質問

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなチームを作り上げてきましたでしょうか。秋の大会の振り返り、冬でのテーマも教えてください!

 今年のチームは、夏の大会でメンバー入りしていた2年生が7名いたものの、レギュラー9名が全員3年生だったため、新チームからチーム作りに時間をしっかりとかけなければ、チームが出来上がらないという考えでスタートしました。そのため、夏の大会前か新チームの練習を例年以上に行っていましたが、やはり技術、体力とも、チームが出来上がるまでに時間がかかるという印象でした。

 例年、うちは、新チームでもレギュラー9人がほぼ固定されてしまうチーム編成になっていましたが、このチームはレギュラーがほぼ固定されず、練習試合、公式戦を含め、多くの選手に試合の出場機会を与えることができました。プラスに考えると、力が拮抗しているため、どの選手にもチャンスがある。マイナスに考えると、軸になる選手が少ないということだと思います。そのため、秋季大会では、地区予選は何とか通過できたものの、県大会では、1回戦で県立横須賀高校さんに、まったく野球をさせてもらえず、2対5で敗戦しました。

 この敗戦は、油断も奢りもまったくなく、県大会へ向けての練習も、当日の試合の入りも、試合中の雰囲気、試合の中での動きも悪くなく、しっかり自分達のやれることをやっていたと思います。しかし、なぜ敗戦したかを冷静に考えてみると、単純に力不足であったと言えます。特に、チームで不真面目な選手がいて、その選手がチームの和を乱しているとか、チーム全体で手抜きの多い選手がいるとか、そういったことは全くないチームなので、単純に相手より力が劣っていたのだと思います。自分達のミスで試合を落としたのではなく、力が足りずに敗れたので、やはり時間をかけてしっかりと練習して底力をつけていくしかないと考えています。

 新チーム発足前から、時間をかけて練習をしっかりとしなければいけないと考えていましたので、秋季大会以降は、練習試合をそれほど多く組んでいませんでした。大会以降選手には、まずは身体をしっかりと作ろうということで、身長-100の体重を目標にさせました。食事に対する意識や、トレーニング対する考え方を変えていくため、管理栄養士さんに栄養セミナーを行って頂き、選手だけでなく、父母にも食事に対する考え方をしっかりと持ってもらう機会を作りました。また、トレーニングに関しても、以前から指導してもらっているトレーナーに、管理栄養士とのセミナーで得た情報を共有してもらい、連携してメニューを作っていくことも行っています。身体作りは非常に時間のかかるものですが、来春、来夏にしっかりと戦える身体と心を作っていくために、目先の結果に拘らず、地道に努力を重ねていくことを徹底させていきたいと思います。

 この冬のトレーニング関しては、例年取り組んでいる下半身の強化、特に股関節の柔軟性の向上と、低い姿勢で素早い動きができるように現在、サーキットトレーニングを中心にトレーニングを積んでいます。このトレーニングを積んでいくと、守備に関しては、一冬越して低い姿勢で打球を処理できるようになるので、今年も実践しています。

 うちのチームは守備からリズムを作って攻撃につなげていくスタイルなので、時間のかかる守備力の向上に関しては、冬場に徹底して行っています。単純に打球を処理する個人の能力の向上だけでなく、投内、内外の連係を冬場に徹底して行い、全員の意思が春までの統一されるまで、繰り返し練習していきます。

 冬場にバッティングを行わないわけではありませんが、私の考えで、守備は、全員の考え、気持ちが一致して行わなければ一つのアウトを取ることは難しくなると思っています。考えを一致させるには、やはり時間がかかると思います。一番時間のかけられる、冬場に選手全員の意思を統一させる作業をしています。ですので、まず冬場は守備力の強化に重点を置いて練習メニューを組んでいます。また、内外の連係に関しては、走者も付けて行うため、走塁に関しても、走塁力の向上を目指しています。走塁力が向上すれば、自然と内外の連係も充実してきます。走者は、一点をいかにして捥ぎ取るか、守備は一点をいかに防ぐかを考えて行うように努めています。

 さらに今年は、打力が例年以上に弱いので、守備力向上、走塁力向上と合わせてバットを多く振らせ、ボールと多く打たせなければならないと考えています。うちは、冬場だからと言ってトレーニング中心の練習メニューではありません。地域がら、風が強い日もありますが、日中は比較的暖かく、またグランドが人工芝なので霜が降りる心配もありません。なので、冬場でもボールは使って練習をします。また、グランドが他の部との共用で、時間、スペースを分けて使わなければなりません。

 基本的に土日祝日は午前中に野球部がグランドを使えるので、午前中にボールを使って技術練習を行い、午後にトレーニング、ランニングを行うとい形で練習メニューを組んでいます。暖かい時間帯にボールを使い、昼食を取って、日が傾き始めるころからトレーニングを行うというのを一日の流れにしています。冬場は、『冬季強化練習』と銘打って、シーズン中より強度の強いトレーニングは行っていますが、年間を通してトレーニングは行い、来夏多くて8試合を勝ち抜ける地体力、筋力を養おうと努力しています。

 うちのチームは、シニア、ボーイズ、ヤングリーグなど、硬式を使っていて、そこでレギュラーだった選手もいますが、軟式野球部出身や硬式を使っていてもレギュラーではなかった選手など技術レベルは様々います。その様な中で選手には、「中学までの実績はここでは関係ない、高校3年までの二夏二冬をしっかりと越して、やっと高校野球ができる身体になる」、と話しています。今、冬季強化練習の最中ですが、やはりここに来て、二夏一冬越している2年生の方が、トレーニングに対する意識も高くなってきています。

 来春、来夏にふたまわり身体も心も成長した姿が見せられるように、これからの時期も頑張らせたいと思います。

  

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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