三重高等学校(三重) 【東海地区代表】
三重高等学校東海地区・三重初出場
チーム紹介
東海大会3試合全てで二桁安打。チーム打率3割9分6厘をマークした打線が自慢だ。
主将の長野 勇斗、3番の宇都宮 東真など、今夏の甲子園に出場した選手も多く残る。
東海大会で際立ったのが2番内田 蓮と3番宇都宮の繋がり。二人とも全試合でヒットを放ち、内田が12打数8安打、宇都宮が13打数7安打と打ちまくった。特に印象深かったのが準決勝(2013年10月27日)の1回。一塁に内田をおき、沖田展男監督はヒットエンドランを仕掛けた。右中間へ打った宇都宮はシングルヒット止まりだったが、スタートを切っていた内田は、相手守備の逆を突いた打球を見て、一気に生還。試合の流れを決める1点を奪い、コールドゲームへと持ち込んだこの場面が、東海制覇へのポイントだったように感じられる。
この攻撃を生んだのがランナーコーチ。一塁を下村 祐斗、三塁を姜 輝洙が務めていた。今大会では何名かの選手が入れ替わる予定で、役割が少し変わってくるかもしれない。
守りは3試合で失策が2。決勝では守備で崩れた相手に対し、無失策で投手を支えた。宇都宮は夏までのセカンドからショートにコンバートされている。
投手紹介
エース左腕の今井 太朗が県大会、東海大会と一人で投げ切った。県大会でに防御率は0.23、東海大会では1.64の成績を残した。夏の甲子園でも三番手でマウンドに上がり、8回と9回の2イニングを投げている。
直球は120キロ台中盤ながら、チェンジアップとスライダーを効果的に使い、ピッチングを組み立てる。マスクをかぶる中林 健吾は、「夏よりは球が速くなった」と受けている心境を語る。今井自身は夏以降、「四球が少なくなってきた」ことに成長を感じている。
今井が一人で投げ続けたため、公式戦での経験はないが、「真っ直ぐで勝負するタイプ」の山城 恵斗と中津 友志、「コントロールが良い」という三輪 航平もベンチでスタンバイ。さらに東海大会ではベンチ外だった瀬戸 上晶も今大会ではベンチに入る予定。
公式戦8勝0敗
勝ち上がり | 相手 | |||
---|---|---|---|---|
松阪・牟婁地区予選 | 1位決定戦 | ○ | 10-0 | 松阪 |
三重県大会 | 2回戦 | ○ | 8-0 | 宇治山田商業 |
準々決勝 | ○ | 8-0 | 津西 | |
準決勝 | ○ | 1-0 | いなべ総合学園 | |
決勝 | ○ | 5-1 | 伊勢 | |
東海大会 | 準々決勝 | ○ | 9-2 | 中京大中京 |
準決勝 | ○ | 10-0 |
静岡商業 | |
決勝 | ○ | 4-3 |
豊川 |
東海大会での登録選手(◎:主将)
背番号 | 名前 | 学年 | 身長 | 体重 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 今井 重太朗 | 2 | 174 | 61 | |
2 | 中林 健吾 | 2 | 176 | 82 | |
3 | 西岡 武蔵 | 2 | 178 | 74 | |
4 | 佐田 泰輝 | 2 | 177 | 74 | |
5 | 内田 蓮 | 2 | 176 | 68 | |
6 | 宇都宮 東真 | 2 | 170 | 75 | |
7 | 世古 錬 | 2 | 172 | 61 | |
8 | ◎ | 長野 勇斗 | 2 | 172 | 65 |
9 | 山本 庸真 | 2 | 175 | 65 | |
10 | 姜 輝洙 | 2 | 180 | 71 | |
11 | 山城 恵斗 | 2 | 176 | 75 | |
12 | 杉坂 恒明 | 1 | 162 | 59 | |
13 | 小西 康介 | 1 | 184 | 74 | |
14 | 下村 祐斗 | 2 | 168 | 55 | |
15 | 松村 一郎 | 2 | 175 | 64 | |
16 | 青木 翔弥 | 2 | 166 | 63 | |
17 | 稲葉 隆也 | 2 | 167 | 68 | |
18 | 中津 友志 | 1 | 176 | 76 | |
19 | 三輪 航平 | 1 | 179 | 71 | |
20 | 山本 樹生 | 1 | 175 | 60 |
記録員 | 三宅 穂昂 |
監督 | 沖田 展男 |
部長 | 中田 和男 |
■高校別データ:三重
(文・松倉 雄太)