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県立岩国高等学校(山口) 【中国地区代表】

2013.11.15

第44回明治神宮野球大会 チーム紹介 県立岩国高等学校(山口) 【中国地区代表】

県立岩国高等学校中国地区・山口初出場

チーム紹介

     秋の中国大会制覇は43年ぶり。河口雅雄監督は、「ウチは1回も出たことがなかったので」と神宮大会出場を勝ちとった選手を讃えた。

     打線は中国4試合のチーム打率が2割9分3厘。準決勝(2013年11月02日)のように打撃が好調だった試合もあるが、基本的には少ないチャンスを生かして、守り切るチームスタイルだ。

     決勝(2013年11月03日)では相手エースの特徴や疲労度を踏まえた上で、あえて打っていかず、球を見極め、四球などで得た走者でチャンスを作ることが多かった。「勝つためには、どういう手段をとっても良いと思っていますので、準決勝とは違って、追い込まれてから打つことが多かった」と指揮官か攻略のポイントを明かした。

     打線の中心は4番の二十八 智大(2年)。177センチ80キロの立派な体格をしたスラッガー。準決勝で本塁打を放つなど19打数9安打5打点と活躍。県大会を含めた秋全体で打点18と活躍した。

     1番川本 拓歩と2番水野 大地は1年生で、下位の河村 凌輔木原 勇人神足 京平は小さい体を生かしたバッティングが持ち味だ。

     ランナーコーチは、田島 嵩大(一塁)と奥原 昇悟(三塁)が務めている。

投手紹介

     エースで主将の柳川 健大が絶対的な柱。直球の最速は140キロで、「ウチのチームで10年に一度出るかどうか」と河口雅雄監督が期待する右腕だ。持ち球はカーブ、フォーク、スライダー。それに持ってはいるけどあまり使わないというシュートもある。中国大会では全4試合を一人で投げ切り、36イニングで37個の三振を奪った。連投でのマウンドとなった決勝では、「三振を取るピッチングが全てじゃない」と打たせて取るピッチングスタイルを見せた。大会を通じて、「色々なピッチングができた」と収穫を感じているようだ。

     マスクを被る1年生の水野 大地も、「受けていて気持ちいい」とエースに全幅の信頼を置いている。

     レフトを守る東 史弥もピッチャー。夏の大会では高川学園との準決勝で先発した。キャッチャーの水野は、「東さんは基本、変化球」と特徴を話す。河口監督は、「東というピッチャーがいたおかげで、柳川がじっくり育った」と存在の大きさを強調する。

公式戦9勝0敗

  勝ち上がり   相手
山口県大会 2回戦 8-1 岩国工業
3回戦 1-0
準々決勝 9-2 下関商業
準決勝 9-0 桜ケ丘
決勝 8-6 高川学園
中国大会 1回戦 7-1 鳥取商業
準々決勝 4-0 崇徳
準決勝 7-0 倉敷商業
決勝 4-3 広島新庄

中国大会での登録選手(◎:主将)

背番号   名前 学年 身長 体重
1 柳川 健大 2 184 70
2 水野 大地 1 173 68
3 二十八 智大 2 177 80
4 川本 拓歩 1 179 72
5 河村 凌輔 2 166 60
6 木原 勇人 2 172 65
7 東 史弥 2 180 72
8 神足 京平 2 171 63
9 亀谷 勇太 2 179 74
10 的場 祐太郎 2 178 60
11 田島 嵩大 1 177 68
12 安永 大輝 2 173 63
13 浜桐 勇輝 2 170 65
14 森脇 涼太 1 166 55
15 奥原 昇悟 2 173 65
16 徳原 健 1 168 62
17 男谷 廉太朗 1 174 60
18 沖村 駿 1 172 69

決勝でのオーダー

ポジション 名前
川本 拓歩
水野 大地
東 史弥
二十八 智大
柳川 健大
亀谷 勇太
河村 凌輔
木原 勇人
神足 京平

■高校別データ:岩国

(文・松倉 雄太

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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