県立岩国高等学校(山口) 【中国地区代表】
県立岩国高等学校中国地区・山口初出場
チーム紹介
秋の中国大会制覇は43年ぶり。河口雅雄監督は、「ウチは1回も出たことがなかったので」と神宮大会出場を勝ちとった選手を讃えた。
打線は中国4試合のチーム打率が2割9分3厘。準決勝(2013年11月02日)のように打撃が好調だった試合もあるが、基本的には少ないチャンスを生かして、守り切るチームスタイルだ。
決勝(2013年11月03日)では相手エースの特徴や疲労度を踏まえた上で、あえて打っていかず、球を見極め、四球などで得た走者でチャンスを作ることが多かった。「勝つためには、どういう手段をとっても良いと思っていますので、準決勝とは違って、追い込まれてから打つことが多かった」と指揮官か攻略のポイントを明かした。
打線の中心は4番の二十八 智大(2年)。177センチ80キロの立派な体格をしたスラッガー。準決勝で本塁打を放つなど19打数9安打5打点と活躍。県大会を含めた秋全体で打点18と活躍した。
1番川本 拓歩と2番水野 大地は1年生で、下位の河村 凌輔、木原 勇人、神足 京平は小さい体を生かしたバッティングが持ち味だ。
ランナーコーチは、田島 嵩大(一塁)と奥原 昇悟(三塁)が務めている。
投手紹介
エースで主将の柳川 健大が絶対的な柱。直球の最速は140キロで、「ウチのチームで10年に一度出るかどうか」と河口雅雄監督が期待する右腕だ。持ち球はカーブ、フォーク、スライダー。それに持ってはいるけどあまり使わないというシュートもある。中国大会では全4試合を一人で投げ切り、36イニングで37個の三振を奪った。連投でのマウンドとなった決勝では、「三振を取るピッチングが全てじゃない」と打たせて取るピッチングスタイルを見せた。大会を通じて、「色々なピッチングができた」と収穫を感じているようだ。
マスクを被る1年生の水野 大地も、「受けていて気持ちいい」とエースに全幅の信頼を置いている。
レフトを守る東 史弥もピッチャー。夏の大会では高川学園との準決勝で先発した。キャッチャーの水野は、「東さんは基本、変化球」と特徴を話す。河口監督は、「東というピッチャーがいたおかげで、柳川がじっくり育った」と存在の大きさを強調する。
公式戦9勝0敗
勝ち上がり | 相手 | |||
---|---|---|---|---|
山口県大会 | 2回戦 | ○ | 8-1 | 岩国工業 |
3回戦 | ○ | 1-0 | 光 | |
準々決勝 | ○ | 9-2 | 下関商業 | |
準決勝 | ○ | 9-0 | 桜ケ丘 | |
決勝 | ○ | 8-6 | 高川学園 | |
中国大会 | 1回戦 | ○ | 7-1 | 鳥取商業 |
準々決勝 | ○ | 4-0 | 崇徳 | |
準決勝 | ○ | 7-0 | 倉敷商業 | |
決勝 | ○ | 4-3 | 広島新庄 |
中国大会での登録選手(◎:主将)
背番号 | 名前 | 学年 | 身長 | 体重 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | ◎ | 柳川 健大 | 2 | 184 | 70 |
2 | 水野 大地 | 1 | 173 | 68 | |
3 | 二十八 智大 | 2 | 177 | 80 | |
4 | 川本 拓歩 | 1 | 179 | 72 | |
5 | 河村 凌輔 | 2 | 166 | 60 | |
6 | 木原 勇人 | 2 | 172 | 65 | |
7 | 東 史弥 | 2 | 180 | 72 | |
8 | 神足 京平 | 2 | 171 | 63 | |
9 | 亀谷 勇太 | 2 | 179 | 74 | |
10 | 的場 祐太郎 | 2 | 178 | 60 | |
11 | 田島 嵩大 | 1 | 177 | 68 | |
12 | 安永 大輝 | 2 | 173 | 63 | |
13 | 浜桐 勇輝 | 2 | 170 | 65 | |
14 | 森脇 涼太 | 1 | 166 | 55 | |
15 | 奥原 昇悟 | 2 | 173 | 65 | |
16 | 徳原 健 | 1 | 168 | 62 | |
17 | 男谷 廉太朗 | 1 | 174 | 60 | |
18 | 沖村 駿 | 1 | 172 | 69 |
■高校別データ:岩国
(文・松倉 雄太)