第22回 新日鐵住金かずさマジック (1) 「バントはヒットを打つ以上に難しい!だから価値がある」2016年05月09日

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【目次】
[1]1つの送りバントが試合の行方を左右する
[2]送りバントは1球目で決めるのがポイント
[3]まずはバットの先に当てることからスタート

 新日鐵住金かずさマジックは本拠地がある千葉県君津市に木更津、富津、袖ケ浦の3市を加えた「かずさ4市」で活動する広域複合企業チームだ。1975年の創部以来、都市対抗出場は10回で、社会人野球日本選手権には8回出場。近年は2013年の都市対抗でベスト4に進出し、同年の日本選手権では初優勝を飾っている。

 この新日鐵住金かずさマジックを2008年から率いているのが鈴木 秀範監督だ。低迷期にあったチームに「小技」も注入することで、再び強豪へと押し上げた。鈴木監督と田中 健主将、平 雄介選手、小林 論尚選手の3人の選手に、「小技」に対する考えや普段の取り組みなどをお聞きしました。

1つの送りバントが試合の行方を左右する

新日鐵住金かずさマジック・鈴木 秀範監督

 新日鐵住金かずさマジックの鈴木 秀範監督は選手時代、スラッガーとして鳴らした。法政大では東京六大学リーグ通算11本塁打をマーク。ともに法政大でクリーンナップを形成した元北海道日本ハムの稲葉 篤紀氏関連記事は2学年後輩にあたる。新日鐵君津(現・新日鐵住金かずさマジック)でもバットでチームをけん引した鈴木監督は、(1999年の日立市長杯で)2試合にまたがる5打席連続ホームランも記録している。ただ、打つだけの選手ではなかった。鈴木監督は「高校(拓大紅陵高)の頃から小技に対する意識は高かったと思います」と言うとこう続けた。

「恩師の小枝 守監督(2014年夏限りで勇退)がバントやエンドランを重視してましたからね。そういうことが勝敗に直結すると叩き込まれましたし、例えばバントのやり方も、ボールの回転はこうだから、こうやればボールは下に落ちる、といった感じに細かく具体的に教えてもらいました」

 鈴木監督は04年に現役を引退。3年間社業に専念した後、08年から新日鐵住金かずさマジックの監督に。指揮官として「1つの送りバントが試合の行方を左右する」という認識のもと、小技に重きを置いている。実際、都市対抗で4強に進出し、日本選手権で初優勝を果たすなど好成績をおさめた13年は「大きなバントミスが少なかった」という。

「私はバントとは、それによって展開が変わる1つの大切な戦術だと思っています。つまり、成功すれば流れを引き寄せられるし、失敗したら流れを相手に渡してしまう、と。それもあって裏話を明かすと、13年は送りバントの場面でもバントが得意でない選手には、バントのサインを出さなかったんです」

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