2011年07月12日 市原臨海球場

専大松戸vs千葉明徳

2011年夏の大会 第93回千葉大会 2回戦
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上沢直之・専大松戸(春季大会より)

負けない気持ちの投球に

 試合終了、のはずだった。

 9回表、2死三塁。千葉明徳・岩泉諒の打球はサードへのゴロ。内山斗夢ががっちりつかむ。この時点では、誰もがゲームセットを予想した。しかし――。

 送球は高くそれ、三塁走者は生還。同点となる。この後、さらに専大松戸上沢 直之 に不運が襲った。

 続く鈴木 康平をスライダーで三振に打ち取るものの、ワンバウンドを捕手・大山星也が後逸(記録は暴投)して振り逃げに。2死後、1ストライクから代打に出てきた堀義貴への初球がワンバウンドとなってこの回2つめの暴投。勝ち越しまで許した。

 実は、このときの大山は「熱中症で意識が朦朧としていた」(持丸修一監督)。本来のプレーができる状態ではなく、いつもは止められるワンバウンドを逸らしてしまった。この2人の異変は10回も続き、1死二塁から大山が捕逸、2死二、三塁から内山が悪送球で2点を与えている。

 試合後、上沢は「打線に助けられました。負けなくてよかったです」と自らに“非”があるかのような発言をしたが、投球内容自体は、十分、プロ注目の名に恥じないものだった。

 スピードは140キロを記録。だが、それ以上に目を引いたのはカーブ、スライダーの変化球だった。 もともとリリースポイントが高くて早いため、変化球を投げるのには適したフォーム。さらに、187センチの上背。いずれも縦に変化するため、打者からすれば、かなり高いところから落ちてくるように見える。

 目線を上から下にずらされ、千葉明徳打線はまったく手が出なかった。延長10回まで毎回の16奪三振。9回までの5安打のうち、実質的な安打は3本しかなかった。

「組み合わせが決まった6月の中旬から『低めの球には手を出すな。見逃し三振してもいい』とずっと言ってきたんですが……。それでも、振っちゃいましたね」(千葉明徳・宮内一成監督)

 ベース寄りの捕手寄りに立ち、低めを見極める作戦だったが、上沢のキレがそれを上回った。

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