前の試合の反省を生かして、専大松戸が積極的な打撃で快勝



専大松戸・鈴木良麻君

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第104回 全国高等学校野球選手権 千葉大会

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<第104回全国高校野球選手権千葉大会:専大松戸11-2東京学館浦安>◇16日◇3回戦◇柏の葉公園

 前日の試合予定が雨で中止となり、1日ずれ込んで、試合日程も3試合目ということになった。しかも、この日は第1試合で雨による中断もあり、開始時刻がかなり遅れて午後4時過ぎのプレーボールとなってしまった。こうした、日程の変更に対してどう冷静に対処していくのかというところも、夏の大会では大事な要素と言われている。

 昨年は春夏連続出場を果たした専大松戸。投手中心のしっかりとした守りの野球が印象的だった。今年のチームは、秋季大会は県大会2回戦で四街道に敗れた。春も、3回戦で習志野に敗れて、例年に比べるともう1つ結果が出ていないというのも正直なところだ。近年、千葉県で競い合っているライバルの木更津総合にも、大会前までの段階では、やや水をあけられたという印象もあった。それだけに、夏は何とかしたいというのも正直な思いであろう。

 しかしながら、初戦はわずか3安打しか放てず、柏南に1対0の辛勝だった。その反省の下に、気持ちを入れ直して挑んだこの試合だった。

 対する東京学館浦安は2018年の記念大会となった西千葉大会では決勝進出を果たして、甲子園に手の届くところまで進出した実績もある。ただ、今季のチームは、昨秋は県大会で初戦敗退、春季大会はブロック予選で東海大浦安に屈して県大会進出がならず悔しい思いをしている。

 2回戦では消極的だった打撃を反省した専大松戸。この日は最初から積極的だった。

 初回、やや緊張気味の東京学館浦安の先発松丸が1、2番に連続四球を与えてしまう。専大松戸はバントで送り、4番横山が積極的に打って行って左中間二塁打で2者がかえる。さらに、内野ゴロで1死三塁となると6番谷口が左翼席に放り込む2ラン。この日は、たちまち初回に4点を奪った。さらに3回にも1死三塁から綱取の中犠飛で5点目。4回にも1死二塁から9番中山の中前打で6点目。

 こうして、初回の4点以降も、細かく点を重ねていった専大松戸。6回も中山の二塁打と清水の適時打、7回にも当たっている山口の中越え二塁打で追加点を挙げ、8回に大森と、代打吉田の二塁打などで決定的な3点を挙げてコールドゲームとした。

 持丸修一監督は、「前の試合では、消極的になりすぎて、あまりにも打てないもんだから、ミーティングでは、『もうオマエたち、バット持たなくて打席に入っても変わらないんじゃないか』なんて言ってやったんですよ(苦笑)。やっぱり、振っていかないと点は入りませんからね。そうしたら、今日は積極的に行って、これだけ点が入るんだからからね。バッティングというのはわからないね」と語っていたが、初戦で硬かった選手たちを上手に刺激していきながら、気持ちを上げていかせるあたりは、さすがにベテラン監督である。

 本塁打した山口も、「積極的に行こうと思っていましたから、それができて良かった。二塁打に関しては、監督さんから外に絞って行けと言われていたので、その通りにしたら外野の頭を越えていきました」と嬉しそうだった。本塁打は、練習試合を含めても3本目ということだが、今はよく振れているということだ。

 先発は、この日の朝に言われたという2年生の渡邉翼は、「3年生を勝たせなくてはいけないという思いでマウンドに立ちました。今日は、変化球の調子がよくてカウントが取れるのでよかった。試合開始を待たされたことは、気持ちが集中できていたので関係なかった」と7回2失点と好投。エース鈴木良麻へつないだ。

 5回に2点を返して一矢報いたものの、東京学館浦安の橋口 孝司監督は完敗を認めざるを得なかった。

 「初回からやられてしまって、完全に負けのパターンでした。記録に表れるミス、表れないミスといろいろあって、失点していきました。細かいところをきっちりと指導していなかった、私の責任でもあります。また、作り直していきます」と、早くも、次へ向けての切り替えもしていた。

(取材=河嶋 宗一

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