ノーヒットノーラン負けから逆転に成功した千葉英和がベスト16!中央学院は打力向上が課題に



先発・細谷怜央(中央学院)
 

 8回までの中央学院の好投手・細谷 怜央のノーヒットノーランムードが一変した試合だった。

今年の中央学院は大会前から評判が非常に高かった。それは細谷 怜央飯尾 嶺と2人の140キロ超えの投手がいたからだ。ただ細谷にいたっては制球面が課題で、夏前の打撃練習で登板したとき、独自大会での内容も芳しいものではなかった。ただこの日の細谷はそれまでの内容を一変させるものであった。

 ノーワインドアップからゆったりと始動し、左足をゆったりと上げていき、コンパクトなテークバックからフィニッシュまでしっかりと振っていく投球フォーム。この日はフォームに大きな乱れがなく、しっかりとしたリリースポイントで投げることができており、常時130キロ~130キロ後半(最速140キロ)を計測。やや高めに浮きがちだったストレートも両サイドに威力あるストレートを投げることができる。何より驚かされたのは変化球の精度の高さだ。125キロ前後のカット系の変化球、120キロ前半のスライダー、フォーク、110キロ前後のカーブを低めに集める。ストレートが暴れやすく、そのために技巧派のような投球スタイルが功を奏し、8回まで無安打に抑え、大記録は目前に迫っていた。スケールもあり、投球術も高い。140キロ中盤の速球を投げ込むポテンシャルもあるので、ドラフト候補としてマークしたい逸材だ。

 しかし代打・志村 眞斗に高めの136キロのストレートを打たれ、大記録はついえた。ここでエース・飯尾 嶺が登板。飯尾は右スリークォーターから常時130キロ中盤の速球を投げ込み、抑えに行く。二死を打ち取るまでは素晴らしく、まず1番・長尾 涼太郎はバントを試みるが、投飛に。そして2番・鈴木旅人も犠打を試みるが、投手・飯尾の正面に転がり、封殺。二死一塁となったが、3番北条竜太郎が高めの直球をとらえ、中超え適時二塁打で同点に追いつくと、4番長岡 大生のライト線を破る適時打で勝ち越しに成功。ノーヒットノーラン目前で試合をひっくり返した。