東葉のエース・清水大翔、勝利を呼び込む13回2失点の力投!



13回を投げ2失点の力投を見せた清水大翔(東葉)

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 東葉vs日体大柏の実力校対決を制したのは東葉だった。まず1回裏、中川の適時打で1点を先制。5回表、日体大柏は内野ゴロの間に同点に追いつくも、5回裏、東葉は5番中川の適時打で勝ち越しに成功する。しかし9回表、日体大柏は3番草薙の中越え適時二塁打で同点に追いついた。

 9回まで決着がつかず、延長戦へ。そしてタイブレークに突入した13回裏、東葉は二死満塁から押し出し死球でサヨナラ勝ち。2回戦進出を決めた。

 この試合の殊勲者を挙げれば、間違いなく東葉のエースの清水 大翔の名前が挙がるだろう。まず上半身と下半身のバランスが取れたフォームが目につくこと。三塁側のプレートに立って、軸足をしっかりとプレートにかけ、左足を高々と上げても、態勢がぶれることなく、軸をしっかりと作っている。滑らかな体重移動から前へ推進し、打者寄りで離せる球持ちの良さが魅力。


 常時120キロ後半~133キロと球速表示は決して速くはないのだが、打者に近い軌道から離せるので、打者はワンテンポ遅れる。したがって日体大柏の打者は高めのストレートを空振りしたり、差し込まれて内野フライ、当てただけの内野ゴロを量産。清水は自分のペースで投球を組み立てることができるので、疲労度も少ない。 終盤になっても常時130キロ前半の速球を投げ込んでいて、走者を背負ってもとにかく低めに投げ続け、日体大柏打線を苦しめ、13回まで2失点の力投を見せた投球術は素晴らしいものがあり、来年以降、さらに注目度が上がる投手となるだろう。 

 一方、日体大柏は、143キロ右腕の箱山優人が注目されたが、箱山以外にも好投手がいる。

 まず2番手でマウンドに登った菅谷大紀(2年)は右スリークォーターから荒々しい腕の振りから繰り出す速球は常時135キロ前後を計測。スライダーも投げるが、直球中心のピッチングで力投。5回裏に5番・中川魁(1年)の勝ち越し適時打を浴びるが、内容は悪くなかった。

 日体大柏の3番手・宇田川飛馬(2年)はフォームの良さが目につく好投手だった。軸足にしっかりと体重を乗せ、下半身主導のフォームから投げ込み、常時130キロ~133キロの速球と120キロ台のスライダーの切れもよいものがあった。来年には140キロ越えも期待したい投手だ。

 日体大柏の4番手・滝口己太郎(2年)は最も面白い投手だった。三塁側のプレートに立ち、大きくインステップして投げ込む。常時125キロ~133キロの直球はスライド気味に変化し、打ちにくく、さらに110キロ前後のスライダーを織り交ぜる技巧派だ。

 箱山が投げなくても試合が作れることを証明した日体大柏。ただ去年から打撃面で簡単に打ち取られることが多く、攻撃の引き出しも少ない。戦国千葉を勝ち抜くにはやるべきことがたくさんある。

(記事=河嶋宗一)