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NPB6球団視察の相川亮太(館山総合)はまさにダイヤの原石だ!

熱投を見せる相川亮太(館山総合)
昨秋、登録人数9人ながら県大会まで勝ち進んだ館山総合。そのエース・相川 亮太は、八千代松陰戦で延長12回を1人で投げ抜いた。182センチの長身からキレのあるストレートがプロのスカウトの目に留まり、初戦となった大多喜戦では、NPB6球団が視察に訪れていた。
しかし先発は相川ではなかった。中堅を兼ねる上野 陸斗(3年)が登板した。上野は左腕から丁寧に低めにボールを集める技巧派左腕でゲームメイク。先制したのは館山総合。3回裏、二死三塁から挟殺プレーのミスが飛び出し、間一点を先制 。さらに二死一塁から4番安西 隆佑(3年)がフェンス直撃の三塁打で2対0とする。しかし4回表、大多喜は7番峯島の適時打、5回表には、二死一、三塁から ホームスチールを仕掛け同点に追いつく。しかし5回裏、館山総合は 二死三塁から3番エースの相川が初球を捉えてライト前タイムリーで勝ち越しに成功する。
そして6回表、相川が登板する。すると、各球団のスカウトがスピードガンとビデオカメラを取り出し、視察モードに入った。絶対的エースといっていい相川が勝てば県大会出場が決まる試合で先発ではなかった理由を説明すると、3月初めに肩、ひじを痛めてしまい、しばらく登板ができなかった事情がある。最後の登板になったのは、3月下旬。それまで極力投げずに、調整を続け、半ばぶっつけ本番でこの試合に臨んだのだ。
しっかりと投げられるかわからない相川に対し、エースナンバーを任せ、さらにリリーフ登板を決めていた館山総合の高田監督は、「まず背番号『1』は彼が頑張ってきた証。意気を感じてくれると思いましたし、大事な試合でしたから、絶対に投げる伝えていました」
指揮官の意気に相川は応えた。相川は左オーバーから直球中心の投球。ストレートのスピードは常時128キロ~135キロと決して速いわけではないのだが、回転数が高く、角度あるストレートは魅力。120キロ前後の縦横のスライダー、110キロ前後のカーブも決まる。7回表、大多喜の同点打を浴びたが、気持ちは途切れるなく、必死に腕を振った。エースを援護すべく、7回裏、館山総合は敵失などで2点を勝ち越し、8回裏にも1番早川 拓輝(3年)の適時打で6対3と点差を広げる。
そして相川は計4イニングを投げ、被安打5、4奪三振、無四球、79球の好リリーフで、秋に続き、県大会出場を決めた。相川は登板後、「調子は良くなかったですし、いつも通りのストレートは投げることはできなかったのです。ただ、周りのみんなも守備が秋に比べてうまくなっていたので、打たせて取ることを心掛けて投げることができました」と自身の投球を振り返った。
相川の言葉通り、投球フォームを見ると、頭が突っ込みがちで、しっかりとトップを作れないままリリースに入り、押し出すような投球になることがあった。実戦から離れていたというのもあるだろう。
館山総合は部員10人のうち、3人が助っ人部員で、正規部員7人しかおらず、冬の期間は7人だけで冬を送ってきたという。だから投手メニューに専念できるほどの環境ではなく、野手練習の割合が多かったそうだ。
逆に言えば、環境面が恵まれていない中でも、これほど切れのあるストレートを投げ込むのだ。本格的な環境で練習をすれば、どんな投手になるのか。楽しみなダイヤの原石なのである。
4月28日から始まる県大会、そして夏の大会は相川の野球人生を占う意味でも大事な大会となる。
(文・写真=河嶋 宗一)
応援メッセージ (3)
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- 一二三 四五六 七八九 合計
大多喜0 0 0 1 1 0 1 0 0 3
館総合0 0 2 0 1 0 2 1 x 6
高田将大 新監督になったんですね
若い方で生徒(選手)の心をしっかり掴んでいるようでした。
信頼関係も伝わってきました。
館総ファンになって2年目、サヨナラゲーム 正にサヨナラです!
そして爽やかナインから1名増えたんですね。
シード権目指し勝ち上がれ!
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