大阪桐蔭 日体大の主力投手陣を攻略し、10得点!

1番センター・藤原恭大(大阪桐蔭)
5月27日、選抜優勝の大阪桐蔭は前年明治神宮優勝の日体大と対戦した。このカードに、収容人数600人の日体大グラウンドは満員となった。まず両チームのスタメンは以下の通り。
■大阪桐蔭
1番センター・藤原 恭大
2番ライト・青地 斗舞
3番サード・中川 卓也
4番ショート・根尾 昂
5番レフト・石川 瑞貴
6番セカンド・山田 健太
7番ファースト・井阪太一
8番DH・飯田 光希
9番キャッチャー・小泉 航平
ピッチャー・横川 凱
■日体大
1番ライト・上西 嵐満(宇部鴻城)
2番ファースト・大木惇司(東福岡)
3番サード・三野原 愛望(東福岡)
4番ショート・髙垣 鋭次(智辯和歌山)
5番レフト・エドポロ ジョセフ(柏日体)
6番センター・宮木 紳道(日大三)
7番DH・橋本 篤弥(敦賀気比)
8番キャッチャー・馬場 龍星(八戸学院光星)
9番セカンド・松下 雄大(明石商)
ピッチャー 森 博人(豊川)
1回裏、日体大は4番高垣の適時打と押し出し四球で2点を先制。しかし3回表、大阪桐蔭は一死三塁から1番藤原 恭大がストレートを左中間にはじき返し1点を返す。4回表、無死一、三塁から6番山田健の右前適時打で1点を返し、そして7番井阪が左中間を破る適時二塁打で二者生還し、4対2。8番飯田も安打で続き、9番小泉が適時二塁打で二者生還し、6対2と突き放した。大阪桐蔭はこの回、5番石川から9番小泉まで5連打。
だが5回裏、日体大は3番三野原、5番エドポロの適時打で4対6の2点差に迫る。6回裏、日体大は7番橋本の本塁打で1点差に。
しかし7回表、大阪桐蔭は1番藤原がライトへ特大本塁打で1点を追加。一死一、二塁の場面で5番石川がセンターの頭を超える適時二塁打、さらに7番井阪が詰まりながらも中前適時打を放ち、10対5と5点差に。
今回、松本 航、東妻 勇輔ら4年生は教育実習などで不在。それでも登板した投手のほとんどがリーグ戦経験があり、右の森、吉田、北山は140キロを超えていた。そういう投手から点を奪ったのは、大きな価値があった。
横川は5失点しながらも粘り強く完投勝利。リーグ戦出場する選手も多数登場の日体大相手に完勝した。
西谷監督「今日は勉強がテーマで、3年生21名全員連れてきました。彼らは大学野球を続ける可能性はありますし、実際に大学生を目にして勉強しなさいと。本当に胸を借りるつもりで試合に臨みました。今日は勝たせていただきましたが、勝つ、負けるではなく、肉体的にも、大きく上回る大学生と対戦することがいろいろつながると思いましたし、夏につながるかなと思います」
本塁打を打った藤原 恭大「打ったのは左投手のスライダー。スライダーが良い左腕投手で、スライダーを打てなければ、意味がないと思い、ヤマを張っていました。甘く入ったボールをうまく打ててよかったです。打撃の調子はかなり良くなっていると思うのでこのまま行きたいです」
(取材・写真=河嶋 宗一)