大江 竜聖選手 (二松学舎大附)

大江 竜聖

球歴:二松学舎大附

都道府県:東京

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:170.0 cm

体重:73.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2016年5月21日)  大江 竜聖はかなりテンポが速い。捕手の今村 大輝からボールを受け取った後、5秒~10秒以内で投球動作に入っている。見ていてリズムが良い。だが、足上げは実にゆったりとしていて、あまり重心を下げ過ぎず、ゆったりと着地を行い、右肩のグラブを高く掲げ、左腕は一度だらっと下げながら、綺麗に内回りの旋回でテークバックを取っていき、大きく胸を張ってから振り下ろす投球フォーム。体の軸を鋭く回旋させることで、強いボールを投げることができる形ができており、171センチ75キロとそこまで恵まれた体格だけではなくても、常時140キロ台の速球を投げることができるのだ。  今回の大江、力を入れる場面とそうでない場面があり、力を入れない時は、133キロ~138キロだが、ここぞという場面では、140キロ~143キロの直球でねじ伏せていく。この日は、140キロ以上のストレートを15球ほど、最速143キロを5球計測しており、高校生左腕でこれほどの球速はやはり頭一つ抜けたものがあり、これでもまだ与力を感じさせる内容なのだから、マックスの力を入れて、145キロ前後の速球を見せられれば、ほぼ文句なしといっていい内容だった。さらに変化球のキレ味も高い。120キロ前後のスライダー、110キロ前後のカーブ、130キロ前後のカットボール。どれもしっかりとコントロールできており、マウンド捌きを見ると実に落ち着きを払っている。  大江はタイプ的には田口 麗斗(巨人)に近い投手になるのではないだろうか。田口も、高校では140キロ中盤の速球を投じていたが、プロでは平均レベル。先発となった今では140キロ前後だ。それでもキレのある変化球を低めに投げ分け、しぶとく長いイニングを投げて試合を作るのが田口の強みだが、大江もそのタイプになりそうだ。140キロ後半を投げることよりも、トータルで、安定した力を発揮するためにピッチングを組み立てる大江の投球術、組み立ては、高校生として群を抜いている。
更新日時:2016.06.02

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