内田 悠太選手 (大手前高松)
寸評
今年の四国地区を代表する速球派右腕・内田悠太(大手前高松)。昨夏に最速147キロを計測。四国地区のドラフト候補投手として挙げるのならば一番手であげたい存在だ。 (投球内容) ストレートの球速は招待試合の時では常130キロ後半~142キロ程度。鋭い腕の振りから繰り出すストレートは威力があり、膝下に精度の高いストレートが決まった時は簡単に手が出せないものがある。 一番の武器は120キロ前後のスライダー。手元で鋭く小さく曲がり、招待試合では内山壮真から見逃し三振を奪った。膝下に決まった時はなかなか打ち崩せないものがある。 さらに130キロ前後のカットボール、120キロ台のスプリットを織り交ぜていきながら、横、縦の変化を使える投球ができる。 (投球フォーム) セットポジションから始動する。左足を胸元まで挙げていきながら右足の膝を適度に曲げてバランスよく立つ。 その後、遊撃方向へ足を伸ばしていきながら、重心を下げていき、軸足の膝を曲げて、つま先から着地を行う。 着地してから左腕を斜めに伸ばして半身の態勢をとって開きを抑えることができており、テークバックの動きを見ると、スムーズな回旋からトップを作り、右肘を挙げることができている。また軸足の動きを意識しているのか、スパイクをプレートに押さえつけて、その力を使って鋭い腕の振りを生み出す。縦回転の動きができており、縦系の変化球を投げることができている。 フォーム全体の技術は非常に高く、さらに肉体的な強化をすれば、常時140キロ台を投げていてもおかしくない。
更新日時:2020.04.15
将来の可能性
昨秋の時点で常時130キロ後半の速球を投げることができており、スライダー、スプリットの変化球を低めに集める能力も高く、完成度は高い。 あとは対応力が高い打者を超えるコンビネーションの構築、平均球速アップを実現すれば、全国レベルの活躍も十分期待できる逸材だろう。 最後の夏が実現すれば、ぜひ成長した姿を見たい投手だ。
更新日時:2020.04.15
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