中村 圭太選手 (東邦大東邦)

中村 圭太

球歴:東邦大東邦

都道府県:千葉

ポジション:捕手

投打:右 / 右

身長:179.0 cm

体重:88.0 kg

学年:卒業

寸評

 県内屈指の進学校・東邦大付の正捕手。開幕戦に登場し、東海大望洋にコールド負けに終わったが、その中で存在感を示していたのが中村であった。彼の魅力はなんといっても強肩。スローイングタイム1.9秒台を計測した地肩の強さは本物。視野も広く、ナインに的確な指示を送っていた。高校通算20本塁打を打ち、まさに東邦大付属を支える大黒柱として活躍した。 (打撃) 知名度は低いが、高校通算20本塁打以上を打っている強打者。ただこの試合では黒崎 諒に抑えこまれノーヒットに終わった。 スタンスはスクエアスタンス。グリップの位置は低めに置いて構えている。脱力した構えであり、力みは抜けている。投手の足が着地したところから始動を仕掛けていき、足を小さく上げて真っすぐ踏み込んでいく。始動は遅く、ボールを引き付けて打つスタイル。選球眼は良く、140キロを超える黒崎諒の直球にもしっかりと見ていて、四球を選んでいた。 始動が遅くなるとトップを形成するのが遅れ、尚且つヘッドが下から出てしまうので、一定以上のレベルの投手になると全く付いていくことができない。体格自体はしっかりしていて、東邦大附属の選手の中でも力強いスイングが出来ており、捉えた時は飛ばしてくれそうな予感をさせるが、まだ全体的に課題が多く、打撃面では印象に残らなかった。 (守備) 私がこの選手に目を奪われたのはスローイングにある。イニング間に投げたスローイングがなんと1.90秒~2.00秒前後を計測。このタイムを実戦でスローイング出来れば本物の強肩捕手として売りに出来る。実戦のスローイングを見たらボールが流れてしまい、走者を刺すことが出来ない。時折ストライクスローが見られるが、実戦になると精度が落ちてしまうのはまだ実戦的と呼べない。ワンバウンド処理にも雑で、ボールを逸らすことも少なくない。 キャッチングはまずまず上手く、しっかりと構えるので、投手としては非常に投げやすい雰囲気を持ち合わせているのは好感。視野が広く、野手陣に指示を与えチームを牽引うる。 スローイングタイム1.9秒台を計測する地肩の強さはまさに天性。しかしスローイング、ワンバウンド処理を見ると全体的に課題が多い。東邦大附属は本格的にやる環境ではないので、厳しく指導されていなかったことが大きいかもしれない。ただ懸命にプレーする選手であり、良い指導者にめぐり合うことができれば、劇的に守備力が良くなる可能性を持っている。
更新日時:2011.09.29

将来の可能性

 この試合を見てプロ入りする力には達していないと評価したが、地肩の強さは本物。今後も追いかけていきたいと思わせる選手であったが、東邦大附属の環境上、次の進路でも続けていくか微妙なため取り上げなかった。  彼のプロ志望届けは上のレベルでも続けたいという意思表示なのだろうか。それならば是非とも続けてほしいと思うし、良い指導者にめぐり合うことができれば大学などで台頭していく可能性も秘めている。これからも真剣な姿勢で白球を追いかける野球人生を送ってくれることを期待したい。
更新日時:2011.09.29

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