中村 安曇選手 (長野日大)
寸評
旧チームから、5番・二塁手として出場。新チームからは、4番に座っている選手。小柄ながら、攻守にシッカリしたプレーを魅せる好選手。 (第一印象) 私の観た昨夏の松本第一戦では、4打数ノーヒットで終わりました。しかし、打撃技術はシッカリしており、非常に好感も持てる選手です。 (守備・走塁面) 一塁までの塁間は、4.45秒強と左打者としては遅いのですが、守備範囲の広いセカンド守備には見るべきものがあります。下級生からセンターラインを任されているのは、その高い守備力が買われていたからでしょう。 (打撃内容) 左オープンスタンスで構えるのですが、一度ベース側につま先立ちしてから打ちに行きます。そのため始動が非常に遅くなり、打てる球が限られるのが気になります。 <長所> 小さくアウトステップした足元が、インパクトの際にブレません。そのため、外の球や低めの球でも喰らいつくことが期待できそう。また早めにトップを作り、上から振り下ろすスイングで、ボールを捉えるまでにロスがありません。ボールを捉えてからも、バットの先端であるヘッドを立てて、上手くフェアゾーンにボールを落とせています。こういった確かな技術に加え、最後までしっかり振り切る意識も持てており、非常に技術的に高いものがあります。 <課題> 始動~着地までの「間」がないので、読みが外れると対応できません。そのため狙い球を、いかに逃さないで叩くかが、この選手には求められます。
更新日時:2012.07.03
将来の可能性
守備も上手いですし、打撃も始動が遅すぎる点を除けば、非常に好感が持てます。個人的には、2012年度の長野の野手の中では、一番期待している選手です。最後の夏に、どんな活躍を魅せてくれるのか期待してやみません。
更新日時:2012.07.03