<第107回全国高等学校野球選手権京都大会:京都先端科学大付13-3海洋(6回コールド)>◇5日◇1回戦◇わかさスタジアム京都
京都大会の開幕戦は京都先端科学大付が6回コールド勝ち。6番三塁の山田 陸内野手(2年)が4打数4安打8打点の大活躍を見せた。
安打は二塁打2本、三塁打2本と全て長打。うち3本はセンターから右方向と逆方向への打撃が光った。
秋、春は4番を打っていたが、小山 剛志外野手(3年)が絶好調だったこともあり、この夏は6番を任されている。「気持ちの面で楽になったのもありますし、チャンスで回ってくる機会も多くなって、練習してきたことを初戦から出せて良かったです」と自らの打撃を振り返った。
最初の見せ場は1点を追う1回裏、二死満塁から「欲張らずにつないでいこうと自分の得意な逆方向を意識したことが良い結果につながりました」と走者一掃の右越え3点適時二塁打を放ち、逆転に成功した。
その後、3回表に追いつかれるが、相手の失策で1点を勝ち越すと、なおも二死一塁の場面で山田に打席が回る。1ボール2ストライクと追い込まれた中、右中間への適時二塁打で大きな追加点を挙げた。
山田の勢いは止まらない。5回裏の第3打席では二死一、三塁から左越え2点適時三塁打を放つと、8点リードの6回裏には一死二、三塁から右中間への2点適時二塁打でコールド勝ちを決めた。
京都先端科学大付はかつて京都商の校名で春4回、夏11回の甲子園出場を誇る古豪。1940年春と81年夏には準優勝も経験した。OBには伝説の大投手・沢村栄治やソフトバンク、ロッテで活躍した大隣憲司、上茶谷大河(ソフトバンク)などがいる。
今年は創立100周年を迎える記念の年。3番遊撃の山口 恭吾主将(3年)は「これまでの人たちが伝統を受け継いできてくれたので、自分たちも1勝でも多く喜びを分かち合いたいと思いました。目の前の敵を倒すことだけを考えて、一戦必勝で戦うことを目標にしています」と意気込んでいる。
時代や校名が変わっても根強い人気がある京都先端科学大付。混戦が予想される今夏の京都で存在感を示す戦いができるだろうか。
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