近畿6枠目として今春の選抜に出場する
天理。エース・
達孝太に注目が集まるが、打線の軸を担っているのは4番に座る瀨 千皓である。昨秋までの段階では高校通算9本塁打と決して数は多いわけではないが、秋の公式戦での打点はチームトップの9打点と、4番としてチャンスに強いバッティングを見せてきた。
瀬本人は状況に応じた打撃を心がけているとのことで、それがチームトップの打点に繋がっているといっていいだろう。そのなかでも瀬がポイントにしているのは足を上げた瞬間。トップを作った際に、どれだけ自然体でいられるか。そのベストな状態さえ作れれば、調子は上がってくると考えており、瀬の中では常に意識をもって打席に入るようにしている。
またボールにミートさせる際も、どれだけバットをボールの軌道に入れられるか。上から出してしまいボールを切るようなスイングとならないように、注意を払いながらバットを振っているとのこと。秋の大会では打率.370と好成績を残しているが、その要因はこうした意識の成果ではないだろうか。
1年生秋の神宮大会での2本塁打の活躍を皮切りブレークした瀬。聖地・甲子園でチームを勝利に導く一打を放ち、さらに知名度を上げられるか。選抜での一振りに注目したい。
更新日時:2021.03.12