加藤 巧也選手 (大阪桐蔭)

加藤 巧也

球歴:大阪桐蔭

都道府県:大阪

ポジション:一塁手, 二塁手

投打:右 /

学年:卒業

寸評

  今年の球児の中で、ベンチにいたら頼もしいな、野球が本当にうまいなと思う選手が大阪桐蔭の加藤巧也だ。ヒットエンドランもこなし、二塁守備を筆頭に複数ポジションを守れて、そして一定以上の守備力の高さがある。そんな加藤を紹介したい。  (打撃)    逆方向に打ち分けたり、内野ががら空きなところに打って、ヒットにしたりと、自由自在な打撃ができる。首脳陣からすれば、いろいろ作戦が仕掛けやすい。  象徴的だったのは昨夏の金光大阪戦で延長14回にヒットエンドランを決めたこと。まさに芸術的な打撃だった。  スタンスはスクエアスタンス。グリップを肩の位置において力みのない構えができている。  投手の足が降りたところから始動を仕掛けていき、左足を高く上げてタイミングを測る。真っ直ぐ踏み込んでうちに行く。  トップを形成し、真っ直ぐ引いていくが、グリップが入りすぎることがないため、インコース、アウトコースも対応ができて、打てるポイントが広い。  加藤がすごいのはインステップして、左肘、右肘の動きがライト方向に向いていて、インコースヘ甘く入った変化球をレフトへ打ち返すことができていること。 (守備・走塁) 二塁到達は7.9秒ほどで右打者としてかなり速いタイム。 また二塁守備も軽快で、二塁ベース寄り、一、二塁間の打球を軽快にさばいている。さらに一塁を守っている時期もあったが、安定した守備を見せており、遊撃手もこなし、実にキレの良い動きを見せていた。  外野手もこなせるので、まさにユーティリティプレーヤーだ。
更新日時:2020.05.17

将来の可能性

 打撃技術の高さは大阪桐蔭の選手の中でもトップレベルのものがある。加藤の所作を見ると、観察力があって、判断力も高く、いろいろな作戦を仕掛けることができること。  複数ポジションを守れて、どのポジションもスピーディな動きを見せるので、これほど頼もしい選手もなかなかいない。  いわゆるドラフト候補ではないが、大学進学して、木製バットでも同じ打撃ができればいきなりレギュラー入りしてもおかしくない。  何らかの形で大会が開催できれば、是非注目してほしい選手だ。
更新日時:2020.05.17

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