阿部 剣友選手 (札幌大谷)

阿部 剣友

球歴:札幌大谷

都道府県:北海道

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:200.0 cm

体重:98.0 kg

学年:卒業

寸評

 巨人から育成枠として指名を受けた阿部剣友。1年秋の明治神宮大会からフォームもバラバラで、球速も出ていない。最近は大型でも器用な投手が増えているが、阿部の場合、そうではない投手だった。時間はかなり掛かる印象を受けたが、最終学年にかけて急成長を果たした。そんな阿部について迫っていきたい。  誰に似ているのかとピッチングを何球か見た時、巨人、日本ハム、レッドソックスなどで活躍した岡島秀樹東山出身)を思い出した。独特なグラブを上げて、真っ向から振り下ろす投球フォームはまさに岡島である。  ストレートは常時135キロ~140キロ程度。だが、角度のある速球は威力がある。巨人で同タイプの横川凱大阪桐蔭出身)の高校時代と比較しても負けていないといえる。  ややアバウトだが、コーナーに散らばっており打ちにくさを感じる。  変化球はスライダーを投げ込み、特に左打者に対して効力を発揮する。またフォークの精度も悪くない。 (投球フォーム) セットポジションから始動する。右足を高々と上げていき、左足の膝を折り曲げて立つ。その後、右腕のグラブを突き上げるようにして挙げていき、ステップ幅を狭くして、つま先から着地を行う。フォームに勢いを与えるために、ルの字ステップを行っているのも特徴。  テークバックの動きを見ると左ひじを折りたたむような形でトップを形成する。そこから真上から振り下ろすように投げ込んでいく。
更新日時:2020.12.30

将来の可能性

 微妙なバランスによって成り立っている投球フォームで、以前と比べるとフォームに勢いが出て強く腕が振れる形となっている。  200センチを超える長身から投げ込む角度のある速球は阿部にしかない武器。技術的な改善でさらに球速が上がる可能性はある。  変化球については、スライダー、フォークはまだ発展途上だが、決め手となる変化球を習得すれば、プロの舞台でも抑える可能性は出てきそうだ。  この体格で、ここまでのバランスで球速を高めるにはかなりの努力があったはず。プロの世界では一歩ずつ積み上げて、2年目、3年目で勝負できる左腕になることを期待したい。  
更新日時:2020.12.30

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です