丘監督も「ここまでケガもなく成長してくれた。3年生になった頃は一時期、いろいろと知ってしまった(=『怖いもの知らず』ではなくなった)ことで打たれることもあったが、最近は吹っ切れて大胆に攻められるようになった。立派だった」と山田将をたたえた。超長身のアンダースローというオンリーワンな魅力を、今後もっともっと磨いてほしい選手だ。

岩津はチームとしても健闘した。「(入学当初は)性格にムラがある子もいる中で、技術的には大したことなくても、人間として成長してくれた。ピンチでも逃げずに立ち向かい、よく凌いでくれた。(試合後の今は)スッキリした気持ちです」とは丘監督の談。今年も例年同様、1年生が入部するまでは部員数がベンチ入り定数の20名に満たない少人数チームだったが、指導力確かな丘監督のもと、「ドカベン」型捕手の山田亮二(3年)や左投げのセカンド・浜井一騎(3年)など、長身エース以外にも個性豊かなメンバーがしっかりとした野球を繰り広げた。

一方の勝った刈谷はエース大川立樹(3年)が好投し、5回までは相手打線にヒットを許さず試合の流れを呼び寄せた。守備もノーエラーでリズムよく試合を運んだ。2回表に二塁打を放った6番鈴木富敬(3年)が8番加藤慎平(2年)のスクイズで本塁に還り先制すると、7回表には二塁打の手嶋伸午(2年)が盗塁と相手のミスで2点目のホームを踏んだ。

(文=尾関 雄一朗)