この試合のプレー写真は、記事の最終ページの下部に表示されています

至学館が9回裏に“思考破壊”の本領発揮で星城に逆転サヨナラ勝ち



至学館、劇的サヨナラ

 勝負は、終わってみないと分からないというが、まさにそれを具現化したというか、「負けていても9回に何かを起こす至学館」と言われているが、それをものの見事に実践した至学館が、逆転サヨナラ勝ちで決勝に進出した。この秋、名古屋地区1位校として堂々の県大会進出を果たしてここまで来た星城としては、悔しい敗退になってしまった。

 今春の県大会でもベスト4に進出した星城。ところが、シード校で挑んだ夏は愛知啓成にサヨナラ負けを喫し、まさかの初戦敗退となった。その悔しさをバネに秋の新チームはスタートしたが、一次予選を通過して名古屋地区二次トーナメントでも東邦愛工大名電などを下す快進撃で名古屋1位校として県大会進出。県大会でも確実に勝ち上がってきて、準々決勝は豊川の出場辞退で不戦勝での4強進出となった。言うならば、満を持しての準決勝と言ってもいいであろう。

 対する至学館豊橋中央名城大附といった有力校を相次いでコールドゲームで下しての進出である。ここまで、チームとしての勢いは相当あるといってもいい。「今年の秋は、名古屋地区予選でも中京大中京や東邦がシードを取れなかったなど波乱を感じているけれども、そういう時にはウチは強い」ということを、麻王義之監督はミーティングなどでも選手たちに暗示をかけながら士気を高めている。この日も試合前のミーティングでは、「今日は至学館祭りで行こう」などということを掲げていたという。

 その至学館は2回に死球とバント安打で一、二塁として内野ゴロで二、三塁。さらに内野ゴロ失策で先制点を挙げるという、至学館らしいといえば、それらしい形で先制点を挙げた。しかし、さらに続くチャンスでスクイズが併殺となってしまって結局この回は1点止まりに終わった。

 早い回に追いつきたい星城は5回、1番からの好打順。先頭の投手で1番の田島が三塁打したものの、内野ゴロで本塁憤死。チャンスを潰したかに思われた。ところが、3番後藤が中越え二塁打して、一塁走者は一気に本塁へかえってきて同点。さらに4番溝﨑も鋭い打球で中前へはじき返して、これで星城は逆転した。

この試合のプレー写真は、記事の最終ページの下部に表示されています