岡崎市の実業校対決は、岡崎工が力を示し岡崎商を圧倒



7点目のホームを踏む岡崎工・稲吉君

 岡崎市の伝統の実業校対決となった岡崎ダービー。21日に予定されていたカードだが、春の嵐のような大雨で、その日の試合が流れて、日程がこの日にスライドされた。かつて、二度の甲子園出場実績もある岡崎工科が自校グラウンドに岡崎商を迎えての対決となった。

 リーグ戦で行われる西三河地区一次予選。今年は勝点制を導入して、9回までの勝利で勝点2、7~8回乗りコールドで勝点3、5~6回コールドで勝点4、引き分けが勝点1というルール。これは、西三河地区独自のルールとなっている。いずれにしても、勝点を考えると、早いイニングでのコールド勝ちにもこだわっていきたいという戦い方になる。

 岡崎工科は5校リーグでここまで2勝1分け。一次リーグを1位通過で県大会出場を確定するためには、同じ勝点の他会場で行われる三好の戦いも意識しながら、可能であれば高い勝点で勝利したいところだった。対する岡崎商は、全部員9人でそれに1人の助っ人選手を借りての10人だけのチームながらここまで2勝1敗と健闘。投手の中川君がしっかりしており、守りが崩れなければいい戦いは出来そうだ。

 2回の岡崎工科は一死から7番服部君が右前打で出ると、二死から村本君も繋ぎ一二塁で山野君の打球が失策を誘って先制。さらに3回、四球の走者を置いて4番小林 悠真君が左越二塁打して二三塁。近藤君も2者を帰す右越二塁打。なおも、一死一三塁として内野ゴロの間に4点目を加えた。

 4回にも岡崎工科は犠飛で1点を加え、5回にはここまで踏ん張ってきていた岡崎商の中川君が掴まってしまい制球も乱れて4点。そして6回、「どうしてもこの回1点を奪って勝点4を取りたい」という平松 忠親監督だったが、先頭の服部君が失策で二塁まで出塁すると、バントで一死三塁。岡崎商はここで連続申告敬遠で満塁策をとったが、岡崎工科の2番岩田君が中前へはじき返して10点目が入った。平松監督は、「岡崎商は投手がしっかりしているので、苦しむかなと思ったけれども、一番いい勝ち方になった」と、6回コールド勝ちを喜んだ。

 岡崎工科は新3年生が23人、新2年生は28人。そして新入生も30人くらい入部しそうだということで、公立校では県内1の大所帯になりそうだという。グラウンドも、平日は他部との供用のこともあるが、ほぼ野球専用のグラウンドもあり、環境としても非常に恵まれていると言えよう。それだけに、部員も多くなって層も厚くなってくると、強豪私学にも一泡吹かせる存在にもなって行けそうだ。

 高い評価を受けている4番の小林君も、ケガも癒えて、県大会以降は正規の捕手として復活出来そうだという。一塁手として出場したこの日も、4番打者として鋭い打球の二塁打を放っていたのはさすがだった。

 わずか10人という苦しい陣容の岡崎商だったが、この春の予選リーグで2勝2敗という成績は評価されていいであろう。シートノックなどでも、「7分を有効に使うための工夫」ということで、伊佐治 琢磨監督は外野手も最後は内野の守りもさせていくということも行っていた。この日は、4回に中川君が崩れてしまったが、4月からは中学時代の経験者が何人かは入ってきそうだということで、夏へ向けての再スタートへの期待も高まっているようだ。

(文=手束 仁

PHOTO GALLERY フォトギャラリー

写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます。