乱戦の末の延長戦、最後は11回、享栄がサヨナラ2ランで決着



サヨナラ2ランを放った堀尾君

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 中京大中京時代には2009(平成21)年に全国制覇を果たしている大藤敏行監督が母校を辞して異動してきて3年目となる享栄。「今年の2年生は能力としては高いよ。投手でも140キロ越えるヤツが何人もおるからね」と、新チーム結成前からこのチームには高い期待を持っていた。その言葉通りに、名古屋市予選は快調に勝って1位通過。満を持しての県大会初戦である。2000年春以来の甲子園を目指して、古豪復活の期待を担っている。

 対する愛知は、この秋の新チームから飛田陵佑監督が就任した。県大会初戦は半田に対して苦しみながらもワンチャンスで逆転している。学校としては、かつては春4回、夏2回の甲子園出場実績もある。そういう意味では、名古屋市のかつての強豪対決と言ってもいいカードとなった。

 そんな試合だったが、展開としては思わぬ乱戦になっていった。

 今大会前評判の高い享栄だが、先制したのは愛知だった。

 初回、愛知は簡単に二死となった後、3番・中神君が左越二塁打すると、続く光森君も左前打で二塁走者を帰した。何だか、あっさりと愛知が先制したという印象だった。その裏、享栄は3四球で一死満塁としたがあと一本が出なかった。

 しかし享栄は2回、大石君の左翼ポール直撃のソロホーマーで追いつく。そして試合は、ここから乱戦気味の展開となっていく。享栄はさらにポテン安打と彦坂君のタイムリー打で逆転すると、3四球や佐久間君、吉田君の中前へのポトリと落としていく連打に野選などでこの回8得点。

 さすがに、勝負強いかと思わせた享栄の攻撃だったが、濵田君は2回こそ3人でピシャリと抑えたが3回、清水君に二塁打が出ると、小林君のバントが安打となり、澤野君のタイムリーに光森君の二塁打などでこの回4点が入り3点差となる。その裏の享栄は無死一三塁から彦坂君の左越二塁打で2点を奪い、試合は点の取り合いとなっていく。