吐前 拓哉選手 (至学館)
寸評
投げてもエース・打っても4番を務める攻守の柱で、投打に愛知を代表する素材として注目されました。今回は、MAX143キロのストレートが魅力の投手としてのレポートをお送りしたいと思います。 (第一印象) 攻守に馬力を感じさせる素材です。特に腕を縦に振り下ろす、豪快なフィニッシュが印象的。 (投球内容) 球速は、常時135~140キロを超えるような力強いボールを投げ込みます。特にストレートは高めにゆくのですが、勢いがあるので打者は思わず振ってしまいます。変化球も小さく横滑りするスライダーでカウントを整えつつ、フォークのような縦の変化で空振りを誘います。両サイドの投げ分けがしっかり出来る一方で、ストレートは高め、フォークは低めと中々的を絞り切れないかもしれません。まだまだ素材型の域は脱しませんが、将来投手としても楽しみな素材。クィックも1.05~1.10秒で投げ込めますし、牽制なども悪くありません。運動神経も、結構好い選手ではないのでしょうか。 <長所> 強引に振り下ろす腕の振りの良さが、彼の最大の魅力。腕を振れるので、打者も変化球を振ってくれる可能性が高くなります。ボールにも体重を乗せられるので、打者手元まで力強いボールを投げられます。 グラブを最後まで内に抱えられるので、両サイドへの投げ分けは安定。一見アバウトそうに見えますが、思ったよりもコントロールも悪くありません。特にスライダーで、カウントを整えられることも大きいです。 <課題> 足の甲で充分地面を押し付けられないので、ボールが上吊る傾向が強いのが気になります。ボールに勢いがあるので、高めのボールで空振りは誘えるのですが。 腕を真上から投げ下ろす強引なフォームなので、肩などを痛めないか気になります。力投派なので、身体の消耗も激しいものと考えられます。故障には充分注意して、取り組んで欲しいと思います。
更新日時:2013.10.17
将来の可能性
将来は、150キロ近い球を連発できそうな、体の強さがあります。思ったよりも制球や変化球も悪くないですし、まだまだ伸びる可能性を感じます。高校からプロに入るほど、投手として絶対的なものがあるかは微妙ですが、素材としてはかなり楽しみな選手だと言えるでしょう。もし指名を逃しても、今後も今後の活躍を気にして行きたい選手でした。
更新日時:2013.10.17
くり
2024-03-18 at 9:36 AM
選抜頑張れ!!!!!!!