下林 源太選手 (天理)

下林 源太

球歴:天理

都道府県:奈良

ポジション:三塁手

投打:右 / 左

身長:168.0 cm

体重:70.0 kg

学年:卒業

寸評

 昨秋公式戦20本塁打を放った強打の天理打線を牽引する核弾頭・下林源太。打率.688、2本塁打、14打点と文句なしの活躍を見せた。168センチ70キロながら、躍動感溢れるパフォーマンスを高く評価する声が多い。そんな下林に迫ってみた。  (打撃)  骨盤を鋭く回転させた打撃フォーム。全国の数多くの打者を見てきたが、これほど下半身の回転をしっかりと伝えて打球を遠くへ飛ばす事ができる打者はなかなかいない。  スタンスはスクエアスタンス。グリップを肩の位置においてスタンスの幅は肩幅ぐらいで、ゆったりと構えることができている。  投手の足が着地したところから始動を仕掛けていき、すり足気味にタイミングを取って、踏み込んで打ちにいく。  トップの動きを見ていくと真っ直ぐ引いていきながら形成する。そこから振り出しに入るが、下林はインタビューで、「スイングでは自分の意識では内股が大事です。最初はフラットに構えて左足と右足を合わせた状態で回ると、下半身の力が全部の力が伝わる感じです。上半身は全く力を入れず、勝手についていきます」 と答えている。ボールを捉えるまでの動きを見ていくと、下林はインステップ気味に踏み込んで、腰の開きを抑え、軸足を起点に骨盤を鋭く回転させ、さらにボールの下側を捉えるアッパースイングで遠くへ打球を飛ばすことができている。  なんといっても凄いのは縦と横のスイングを使い分けること。  インコースに対してはレベルスイングといわゆる横の軌道。そして低めのゾーンにはアッパースイングで逆方向へ長打。打てるポイントが非常に広く、打率6割残せるのも頷ける。 (守備・走塁) そして下林が周囲を魅了するのは打撃だけではなく、守備も素晴らしい。本人は守備面が課題だと語っているが、躍動感溢れる動きでヒット性の打球を次々と裁き、強肩でアウトを数多く演出。ショートを守っていてもおかしくないほどの運動量の高さである。  もちろん走塁も速く、秋の大会では3盗塁のみだが、動きを見ても素早いものがある。盗塁をさらに極めればもっと増える予感はある。
更新日時:2020.05.01

将来の可能性

 走攻守三拍子揃っており、今年の高校生サードではトップレベルの選手だろう。小柄だが、体の使い方を見ても木製バットで本塁打を量産できる技術力の高さがある。  大学だけではなく、社会人も狙えそうな基礎能力の高さは十分に持っている。いずれにしろ高いステージで脚光を浴びる可能性を持った選手。その時が来るまで努力を継続してほしい。
更新日時:2020.05.01

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